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『重力式ガソリン給油機』

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私がよく通る県道の道路脇に三角形の空き地があります。空き地と言っても表面は古い継ぎはぎのコンクリートで覆われていて、形が三角で狭いので使い道がないのかもう何十年もそのままです。

この極小の三角の空き地は昔、ガソリンスタンドだったんです。今思えばこんな小さなスペースがガソリンスタンドだったなんて信じられない感じですが、私が小学校低学年の頃は確かにガソリンスタンドでした。

その頃のガソリンスタンドでの給油と言えば、主にバイクだったからこんなに狭くても商売が成り立っていたのでしょうか。

私も母の70㏄のホンダのスーパーカブの後ろに乗って母とよく買い物に行きました。もちろんヘルメットの着用義務なんかありませんでした。

母がスーパーカブに給油する時は、この三角の狭いガソリンスタンドへ来ていました。そしてガソリンを入れてもらうのですがその給油機がキリンのような形をしていたので、おさなごころにキリンみたい✨って思っていました。

今のガソリンスタンドとは全く違う形です。キリンの給油機のことをご存知の方いらっしゃるでしょうか。

50年以上前のことで、私もうろ覚えなので夫にキリンの給油機の色を尋ねてみました。すると夫は、確か緑も赤も白もあったと言います。私は赤い色をしていたように思います。

懐かしくなって給油機のことを検索してみましたが、記事はあまり出て来ませんでした。

そんな中、なるほど、私が見たのもそんな感じだったなぁって思う記事がありました。

その給油機は『重力式給油機』と言うらしく、形はまさしく動物のキリンのような形です。

キリンの頭の部分が目盛りのついたガラス製の容器になっていて、首の下の方についた手回しの丸いハンドルを回して、胴の部分(ガソリンタンク)から目盛りがついたガラス製の容器に5リットルとか10リットルとか汲み上げてその汲み上げたガソリンをホースでバイクや車に給油していたとのことでした。

こんな説明ではなんのこっちゃ?でわからないと思うので、『重力式ガソリン給油機』で検索していただいたら画像が出てくるのでよろしければご覧ください。

でもこの給油機が懐かしいなと感じるのはたぶん60代半ばから上の年齢の方でしょうか。若い方は昭和レトロな感じでご覧になられるかなと思います。

懐かしい画像を見ながら、しばしノスタルジーに浸っていました😊

あの三角の空き地の前を通る時、母と一緒にスーパーカブにガソリンを入れに来たことや優しかった母のことをまた思い出すと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。
きょうもステキな一日を✨

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