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経塚を御存じですか?

 私は50歳を越えるまで、経塚というものを知りませんでした。もしかしたら見聞きしていかもしれませんが、意識することがなく、初めて現地を意識して訪問したのが、沖縄県浦添市にある経塚で、こちらの本の影響でした。
#何を書くより最初に宣伝

 作者の水蝸牛さんは、こちらの方です。
 2022年5月に、この「経塚の妖怪」という作品のベースである経塚を訪問しました。駅からちょっと離れており、一般的な観光地ではありませんので、自分でも「モノ好きだなぁ」と考えつつでしたが、この地で知った「いちゃりばちょーでー」は、深く心に刻まれました。

 もちろん、「経塚」と言われるものは、ここだけではなく日本全国にあるようです。そして、私がこよなく愛する「木幡山 隠津島神社」にも、実は経塚があるのです。しかし、これまで何度も参拝しているにも関わらず、何となく足が向かずにいました。本日も神社に着くまで経塚を詣でようとは考えていませんでした。しかし、本殿を参拝したところで、宗像三女伸とのまったり(*´ω`)した時間を過ごそうとした私に天啓です。

「経塚を目指すのです」
ということで、唐突に経塚を目指し山頂を目指して歩みを進めました。

経塚への道

 何日か前に誰かが歩いた足跡があります。残雪がありますが行けないことはないでしょう。

ちなみに三十三観音様を参拝するにはここから左に下るようです


三十三観音への道

 って、写真ではわかりにくいですが、急激な下り坂です。っていうか、山の斜面です。歩けるか、こんなところ。と心の中で呟きます。

隠津島神社 経塚1

 無事に到着しました。

経塚 その2

 写真ではわかりにくいですが、こんもりと盛土がされている場所があり、経塚なのだろうと思います。

 携帯の電波も満足に届かない山頂です。

下界は遥か遠く

 私は山の中腹までは車で来ましたが、過去の方々が「この世の終わり」という末法思想の中で、
「せめて、有難い御経だけは後世に、未来の子孫に残したい」
と願い、山道を登り、巨石を運び、穴を掘り残したことを考えると、御経はもとより、その方々の想いを、より有難く、美しいと深く感じます。

 美しい山林の中で、独りで古の方々への感謝の気持ちを高めていたところ、ピロン! とスマホが鳴りました。
「はぐちゃんのインスタライブ」がスタートとのことです。はぐちゃんは、こちらの方です。

 ライブの閲覧を開始しましたが、電波状態が悪く、動画がすぐに止まってしまいます。慌てて山を下りることにしました。

 羽山神社を参拝したい気持ちもありますが、諦めます。しかし、人っ子一人いない山中で、途切れ途切れに動画が動くスマホを手に歩くオッサンというものは、決して美しいとは言えないでしょう。

帰り道

 そして、沖縄など、雪の生活を体験していない方にはわからないと思いますが、「雪は冷たくて、滑りやすいのです」。一度溶けて、また凍った根雪はなおさらです。下り坂ならなおさらです。

 慌てて帰ろうとした私が、何度滑り落ちたか、途中で数えるのを辞めました。
「こんなところで、倒れてしまったら、いつ発見してもらえるかな」
そんな物騒なことが頭をよぎります。これでは「夢見る木幡山」の既視感のようです。こちらの本です。

 無事に隠津島神社の本殿に戻り、宗像三女伸様とは再会しましたが、インスタライブは終了し、はぐちゃんとは再会できませんででした。
 はぐちゃん、言い訳します。
 ライブを途中で抜けたのではなく、電波が届かないところにいたのです。
#何を書いても最後は宣伝
 「経塚の妖怪」、「夢見る木幡山」の宣伝と思わせておいて、真の宣伝はこちらの「会津ワイン黎明綺譚」です。

 この本の表紙は「森田はぐみさん」に描いていただきました。
 上のリンクから表紙だけでもご覧いただけたら嬉しいです。


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