No.053 ミステリクイズ


問題文

花嫁が式場のメイクアップルームで毒殺されました。
コーヒーの入ったタンブラーが現場の床に転がっており、遺体の口から微量のコーヒーと毒が検出されました。
コーヒーは花婿からの差し入れで、タンブラーも花婿のものでした。
警察はコーヒーに毒が混入されたと考えました。
しかしコーヒーを調べた結果、コーヒーから毒は検出されず、またタンブラーにはこれといった汚れや手がかりは何もなく、タンブラーからも毒は検出されませんでした。

さて、では毒はどこに仕組まれていたのでしょうか?







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ヒント

毒はコーヒーにもタンブラーにも仕組まれていませんでした。
一方で被害者はコーヒーを飲んで死亡しています。
つまり第三の何かに毒が仕組まれていたことになります。



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解説

毒はコーヒーを飲むの時に使用したストローに仕組まれていました。

毒はコーヒーにもタンブラーにも仕組まれていませんでした。
一方で被害者はコーヒーを飲んで死亡しています。
つまり第三の何かに毒が仕組まれていたことになります。

ではその第三の何かとは?
ここでタンブラーには汚れは何もなかった点に注目します。
花嫁がいたのはメイクアップルームで当然メイクをしていると思われます。
つまり花嫁は口紅をしていた可能性が極めて高いです。
しかしタンブラーには目立った汚れは何もありませんでした。
口紅をした状態でタンブラーに口をつければ、たとえ目に見えなくてもその痕跡は必ず残ります
その痕跡が無いということは、花嫁はタンブラーには口をつけずにコーヒーを飲んだことになります。
それを可能にする道具はストロー以外ありえません。

コーヒーをストローで飲むことで、歯にコーヒーが着色するのを防いだり、口紅が取れるのを防いだりすることができます。
花嫁は式前ということもあり、ストローを使用したのではないかと思われます。

では、毒入りのストローを花嫁に渡したのは誰か?
毒入りストローを用意していることから計画的な犯行だと分かります。
花嫁の自殺ならば、現場にストローが落ちているはずです。
花婿の犯行ならばお粗末な計画だと言わざるを得ません。
犯人は花嫁に毒入りストローを使わせることができた人物です。
花嫁にストローを渡しても不審がられない人物
そんな人物は一人、花嫁のメイクアップアーティストです。

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