📜アプセトネデブの呪文

おはこんにちは。

note を初めて書きました。Taroさん と申します。

このnoteでは、コンピューターに関係したお話を気ままに書くつもりです。

でも、難しいことを書くわけでないです。僕が技術について勉強していて、ふと思いついた冗談とか、「理解するのにちょっと苦労したけど、分かってみたらそんなに難しいことでもなかったこと」を説明するなど、かるい内容の記事を書こうと思っています。

勉強中の人間が書いた記事になります。正確性を担保するものではありませんよ。ご了承ください。

というわけで。最初の記事は、アプセトネデブについてのお話をさせていただきます。

アプセトネデブとは何か?「おまじない」っぽい語感ですが、魔法の呪文ではないです。ハリー・ポッターやガンダルフが唱える呪文ではないよ。これは、「コンピューターネットワークの階層化された構造」を暗記する時に使う、古い呪文……じゃなくて言葉なんです。暗記用の言葉。

ポイントは、階層という部分です。コンピュータネットワークは、階層の形で、機能を分担しています。

階層というのは……仮に、ドコモの通信の施設に行ったとしたら、そこには通信するための機器が設置されていますよね。これらは、物理的な階層です。

それと、通信でやり取りされるデータの中には、ネットワークを成立させる仕組みがありますね。たとえば通信を接続・切断するなどの「通信の状態」を制御するための仕組みとか、いろいろと。で、それらの機能も、階層に分かれた形になっています。

上記のようにコンピュータネットワークには階層があって、それらの階層がそれぞれ機能・役割を受け持つことによって、コンピュータネットワークが成り立っているみたいです。

そうした階層構造をモデル化したものとして、OSI参照モデルというものがあります。1984年にできたそう。インターネットが普及するよりも、ずっと前の話ですね。

この(コンピュータネットワークをモデル化した)OSI参照モデルは、7つの階層になっています。

1 アプリケーション層
2 プレゼンテーション層
3 セッション層
4 トランスポート層
5 ネットワーク層
6 データリンク層
7 物理層

上記の、7つの階層の頭文字を取ると、アプセトネデブになるわけです。

ところで、衝撃の事実ですけど、じつは、現在のインターネットの構造は、アプセトネデブの構造とは違うものになっています。OSI参照モデルはもう古いのです。

現在は、TCP/IPっていう仕組みが標準になっています。

このTCP/IPだと、たとえばプレゼンテーション層とセッション層は存在しないです。なぜかと言いますと、それらの階層が担っていた機能・お仕事は、アプリケーションが行うようになったからです。

1984年に作られたOSI参照モデルと比較すると、現在の標準であるTCP/IPにおいては、アプリケーションが制御する領域が広くなったようです。

アプセトネデブは過去の呪文になってしまったのです。わはは。

でもね、そうは言っても、OSI参照モデルは、今も有用な知識だと思います。

アプセトネデブは覚えておくべき、と思います。というわけで、アプセトネデブの各階層を簡単・大雑把に説明します。

アは、アプリケーションのアです。コンピュータネットワークを、「情報の海」だとするなら、いちばん上のアプリケーション層は、海上を行き交う豪華客船みたいだ、と想像してみたり。サービスの本体です。

プは、プレゼンテーションのプです。文字コードや圧縮方式など、データの形式を定義して、データを通信に適した形に変換する機能を担う部分です。

セは、セッションのセです。「通信の、(接続・切断の)状態」を制御する機能を担います。

トは、トランスポートのトです。データの送り方として「信頼性の高い方法」(TCP)とか「信頼性は低いが高速な方法」(UDP)があって、それらを選択したりする階層です。

ネは、ネットワークのネです。コンピュータネットワークのなかのネットワーク層って、どういうことなのですか?って感じですが、IPアドレスによるルーティングを行う階層なのだそう。それなら、ネットワーク層というのも納得です。

デは、データリンクのデです。イーサネットやMACアドレスなどを使って、2つの機器を接続する部分を担います

ブは、物理層のブです。通信に、光ファイバーを使うとかの、物理的な部分です。

というわけですっ!それで、アプセトネデブって最初「あれ?アプセト、デネブだっけ?それともデネプ?」となったりして、覚えられなかったのですが。コンピュータネットワークが情報の海で「ネデブ」が海底の側だと思ったら、チョウチンアンコウみたいな姿の太った生物が海底に寝てる様子が頭に浮かんで。「アプセト寝デブ」だなと思って。それで覚えることができました。

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