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信じていれば

1988年12月15日にリリースした9枚目、最後のアルバムです。

同名シングルが10月に先行リリースされました。

このアルバム制作時には解散は決まっていたはずで。
‥もったいないくらいの、完成度。


アルバムジャケットは4人が楽器と一緒に並んで写ってます。

Wikipediaによると、
「メンバーも楽器と一心同体であるというコンセプト」だそうで、
あのシモンズや青いギターが一緒に映り込んでいるのが感慨深いです。
(C-C-Bベースは見つからない!)




私は大人になってから聴きました。
はっきり言って名曲揃い。

でも当時高校生だった私には、ピンと来なかったと思います。
ゴリゴリのロック、AOR、プログレ的なサウンド。

とてもかっこいいけど、子供の耳には重たい感じ。

お酒の飲み初めの頃はカルピスサワーばかり飲んでたけど、
今はウイスキーをロック飲むのが好き。
みたいな感じでしょうか。

3曲に絞るのが難しかったのですが、なんとか選んでみました。


Helter Skelter 
作詞:川村真澄 作曲:笠浩二 編曲:米川英之

アルバムのオープニング選手権で、
かなり上位に入る好きな曲です。

実際のライブ中の歓声が入っているようで。
「笠くん!」って声が聞き取れます。

ライブ中の心境が歌詞になっているので、
一曲目からC-C-Bのライブに来たような感覚になります。

「Helter Skelter!」とコーラスが入るところで、私も一緒に歌ってしまう。

4Cになってからの編曲は、ほとんど米川さんか田口さん。
この曲も米川さんのアレンジが、まぁかっこいい。

さぁ、ライブが始まるよ!的なワクワクする曲です。



もう、遅すぎて
作詞:麻亜一花 作曲:田口智治 編曲:田口智治

言わずと知れた、作詞はPATI PATIのライター森田さん。

特筆したいのは、
この曲を笠さん、英樹さん、米川さんが歌入れをして、
アルバムに収録されたのは、笠くんのテイクでした。

他の二人のテイクも聞いてみたいものだ‥と私はずっと思っていたのです。

先日、田口さんのYoutubeに上がっていたTANaBEのライブ音源に、
英樹さんバージョンを聴くことができました。

なるほど、また別の世界観。
いじらしく、じっと待ち合わせ場所にいた笠くんverに対し、
英樹さんverはあちこちぶらぶらしながら待っていた感じ。

米川さんバージョンも聴いてみたいな。

22分くらいからです


Blue Guitar 
作詞:松本隆 作曲:米川英之 編曲:米川英之

米川さんの代表曲。と勝手に私は思ってます。

このイントロを聴くたびに、車のCMにならないかなぁと思うのです。
ギターの音色に疾風感があって、なんか早く走りそう。

「あの時のコード、まだ忘れてないよ」
「また一緒に歌えるね うまくハモれずに照れ笑いしながら」
というフレーズは、
解散の決まった彼らに「いつの日か再結成しなさいよ」という、
松本隆さんからのメッセージのように思えます。



Born in the 60's 
作詞:渡辺英樹 作曲:米川英之 編曲:田口智治

やっぱりこの曲も取り上げたくて。

The 米田渡作品ですね。

英樹さんの詞が社会派。
こういう曲も書いていたんだなぁと大人になって知りました。
曲は米川さんなので、攻めたスピード感がある。
そして、田口さんのアレンジが緻密。

4Cを象徴する曲だと思うのです。

米田渡でもよくやっていましたね。
歳を重ねて、さらに味わい深くなりました。


とにかくかっこいい!

4Cが解散を決めて、最後のアルバムを作ったら、
とてつもなく完成度の高いアルバムになりました。

はっきり言って、次も聴いてみたかった。

C-C-Bという名前を外してブラインドで聴いたら、
上手い若手のロックバンドだと多くの人が思うのでは?



和製ビーチボーイズから始まったC-C-B。
ポップなアイドルを経由して、たどり着いた場所は、
ビートの効いたゴリゴリの凄腕ロックバンドになりました。

いろんな景色を見てきたC-C-Bの最後のアルバム。
懐の大きな、素晴らしいアルバムです。

35年経っていますが、今からでも遅くはない。
たくさんの人に聴いてもらいたいアルバムです。

サテン生地の衣装、攻めた配色!

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