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お笑いの話。32話。

話を戻そう。

ロケのお弁当屋さんにいた。

そこで気になる写真が店前に貼ってあった。

それと落語家の師匠?のサイン色紙。

それは落語家の師匠?と店主?の若い頃だろうか。

このお店でロケがありました。

と、たまに見かける写真が貼ってあった。

写真とサイン色紙は古く色あせていた。

しかし、大事そうにしてあった。

何年前だろうか。それとも何十年前だろうか。


店主に聞いた方がわかるはずだ。

すみません。この写真と色紙のサインって。

「ああ、それかい」

「昔。バラエティ番組でうまいお弁当屋さんでテレビであって」

「その時の記念の写真とサイン色紙だよ」

この写真の人って。

「ああ、落語家の人で隣が店主」

「昔はお弁当屋さん始める前は落語家で真打ちをやっていてね」

「その時からの古い友人でありライバルだったよ」

へえー。なるほど。それで見覚えがあると思ったのか。

「お前さん。その人知ってるのかい」

まだお笑い始めたばかりですけど劇場でよく話すので。

「お前さん。お笑い芸人かい」

まだお笑い始めたばかりですけど。

「そうか。そうか」

「この前もさわらの西京漬け焼き弁当が劇場にあったろう?」

この前も?ですか?

「よくその写真の落語家の人がかなりの数のお弁当買ってくれてね」

「毎回メニューは決まっていて、さわらの西京漬け焼き弁当とお茶をね」

それ!本当ですか!?

「そうさ、そうさ。ついこの前。最近の話だよ」


てことはあの誰かからの差し入れのロケのお弁当とお茶はもしかするとまさか落語家の師匠!?

だけどなぜ言わないのだろうか。

疑問がさらに疑問になった。



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