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お笑いの話。28話。

マネージャー場面。

少しばかり時間を巻き戻そう。


次のラジオのレギュラーに誰を推薦するか事務所内で会議が始まっていた。

ラジオ局からは、面白い人。

との提案だった。

もちろん、ラジオ局側は他の事務所にも似たような形で連絡しているはずだ。

最後に誰になるかはラジオ局次第である。

つまりオーディションのようなものだ。

一見シンプルだがこれが複雑で難しすぎる。

ラジオは画面がない。会話だけだ。

つまり話が続き面白い人だ。

コンビの芸人なら話のキャッチボールができる。

相方の助けがある。

しかしピン芸人だとそれがない。

しかしラジオを聞いてる人のメッセージを多く読めるのではないだろうか。

その面白さもラジオならではだ。


「すみません。賞レースで優勝した芸人覚えてますか」

「直前で解散して今はピン芸人として活動してますが」

「その芸人さんはどうでしょうか?」

『そうだな』

【冠番組は若手の登竜門の番組】

『今年の芸人は面白さがパッとしてる人いなかったからな』

『よしその芸人に決めよう』

「ありがとうございます」

「早速電話して確認してみます!」



という形でレギュラーが決まっていた。

どうやらあまり期待されていないようだけど果たして大丈夫なのか。大丈夫なのだろうか。



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