チャミ

だいたいチャミと呼ばれています。子どもにはチャンと呼ばれています。湖の近くに暮らしてい…

チャミ

だいたいチャミと呼ばれています。子どもにはチャンと呼ばれています。湖の近くに暮らしています。シングルマザー。

マガジン

  • Re.彼方からの手紙

    マガジンタイトル「彼方からの手紙」はスチャダラパーの曲名です。 幼い頃から生きにくいなあと思いながらもここまでこうしてやってこれた日々に思うこと、生活のすきまに光るもの。 みんなに読んでほしいけどみんなには読んでほしくないような、一人きりの空白な時間に届く手紙のようでありたいです。

  • 覚えている気持ち、忘れないことば、 日々の記憶

  • 詩、もしくは詩のようなもの

  • 旅記

    ちょっと遠出した場所でのこと

  • QUANTAリトリート・沖縄

    全てを諦めていた日々の中、突然目の前に現れた「QUANTAリトリート・沖縄」という文字になぜか惹かれ、どうせ諦めるなら最後の足掻きとして思いきってダイブしたことで人生が大きく変わった、その変化や気付きなどを書いています。

最近の記事

源泉

文章になる前のモヤモヤとしたかたまりのような時間があって、その間には、同じテーマの何かが不思議にしぜんと集まってくるので、私はそれをなんとなく眺めています。 それは誰かのことばや、テレビの特集や、本屋さんでパッと開いた一文の中にあったり、ただふと感じるものであったり、様々ですが、大事なことはそれを捕まえない、ということだとなんとなく、でも確実に感じています。 中途半端に捕まえると私の主観や判断が入ってしまうので、それがやってくるまで知らんぷりをします。でも無視するわけじゃない

    • 手紙 14.

      こんばんは 手紙を書きます

      • 星々からの手紙(転送) 13.

        時々、夢なのか現実なのか、分からなくなることがある なにも分からなくなる と書きながら 雨の音のBGMを消したら ベランダから雨の音が聞こえている いつの間に本当の雨が降っていたのだろうか こんばんは 少し息をつくタイミング いかがお過ごしですか 月のない夜の 星々からの手紙を転送します

        • 夢の中の夢(音楽絵本)

          夢の中で夢を見た。

        マガジン

        • Re.彼方からの手紙
          初月無料 ¥300 / 月
        • 32本
        • 9本
        • 旅記
          3本
        • QUANTAリトリート・沖縄
          12本
          ¥100
        • QUANTAリトリート・尾道
          13本
          ¥100

        記事

          ささくれを むいたら 血がでて なめた 血のあじは あじ というより 血のにおいは からだから ほどとおい でも ながれてるのですね からだに 赤のいろは うつくしいので  たんじゅんに うれしいことだと おもいます question 花のいろは 花の なにの いろですか? つぼみ ひらいて 花 さき うれて あまい かおり はなち やがて ひからび  はてて くち おちて なお 花は 花であることを やめぬ

          ここ

          相当迷って ここと決めた 足が砂にとられて ここは沖 髪が随分伸びたのね と あなたが言うから あなたと出会ったのは今が初めてだと 私は言えないでいる   「眠りから覚めたのなら  行きなさい  ここはもう  あなたのいる場所じゃない  どこへでも好きなところへ」 ならば しおりを挟んだあのページへ しおりは 沖で拾った白い貝殻 ここは いつかのあなたの遠い呼び声

          約束

          ほどなくして空は晴れて 雨は記憶をなくした あなたとわたしは 今 同じ瞬間に瞬きをしたから 永遠に もう見つめあうことは出来ないだろう 雲間からひかり かなたの あなたは何を見るだろう あなたの閉じた瞼の裏の はるか何万光年も先にたたずむ 冷えた私の瞼の裏に あなたは一体 何を見ただろ

          バニラ

          『ドーナツにこそ世界の秘密はあるのだ。』 と博士は言ったが (不味いドーナツじゃ話にならない) とバニラは思った。 バニラの猫は雑種だが美しい毛並みをしていて 猫にも人にもなつかず花しか食べない。 その年の夏は例年より4度も高い最高気温73度を記録し カウカウナアイスクリームは爆発的な売れ行きを見せた。 当然ドーナツはパサパサに乾燥した砂漠のようなありさまで (世界の秘密は私の下着の中にある。 不味いドーナツなんておよびじゃないわ。) とバニラは思った。

          朝食

          出来上がったばかりの街に 夜毎雨が降る しんしんとつたう   手のひらに花びらを満たして 思い出ごと引きちぎって捨てる 排水溝が夢を吸って膨らむ 想像だにしなかった   希望と絶望の朝食が 朝靄の中で 多分それは(それだけが)真実となって そっと静かに光っている

          スペースに身を寄せて暖かいスープを飲んでいる さらさらとしたオニオンのスープだ 森のなかの矢印を変えたのは誰ですか おかげできょうも町子は戻ってこない 新しい畳の匂いがするねおかあさま そしたらわたくし桃と山菜でスープをつくろう ガブリとかんだらジュワンと汁の出るそういう桃 だよ 皮にうっすらと毛の生えてなでると懐かしむそういう桃だよ 森の中の矢印を変えたのは誰ですか おかげできょうも町子は戻ってこない スペースとは宇宙のことです

          峠のテトリス

          やさしいいきものの やさしいかたち さみしいいきものの さみしいかたち やさしいいきものの さみしいかたち さみしいいきものの やさしいかたち

          峠のテトリス

          ことばの記憶

          小学校の、誰もいない放課後の図書室には西日がさしていて、教室がオレンジ色に染まっていた。 校庭から楽しそうに遊ぶ声が聞こえる中で、私はいつも一人で本を読んでいた。 本を読んでいるときだけが、言いようのない、生きていることの寂しさから逃れることができた。 本の中に、その世界に、そこに綴られた言葉の中に、私の居場所があった。 たとえ恐ろしい広島の戦争の絵本であっても、江戸川乱歩の猟奇的な事件であっても、本の中の出来事や人々の言葉に動かされる私の感情は何にも誰にも制限されなかった。

          ことばの記憶

          手紙 12.

          こんばんは 手紙を書きます こちらは雨ばかり降っています そちらはどうですか

          手紙 12.

          彼方からの手紙の前の手紙

          過去のnoteを整理していたら見つけた記事。 2021年6月のもの。 今、マガジンで書いている「彼方からの手紙」のことがすでに文中に書いてあって、あぁ私は前から同じことを思っているんだなあと驚いた。 私はずっと、彼方から私に手紙を書いていて、そして私のその先の彼方に手紙を書いている。 ずっと怖くてどこか誤魔化したりかわしたりしていたけれど、もう逃げずにしっかりやろうと思ったので、過去の文章って身悶えするけど今の私に再掲する。 今も基本は当時と変わらないけれど進む方向がもっと

          彼方からの手紙の前の手紙

          子ども

          部屋いっぱいに敷いた布団に子どもたちがカエルのように伸びてあちこちになって寝ている。 布団はかけてもかけても蹴り飛ばすしなんなら私だって蹴り飛ばされるし、あーあ!って思うことはたくさんある。 スースーと寝息がそれぞれ聞こえてきて、本当に静かなカエルの合唱のよう。 正直言って全然望んだ未来ではなかったけど、これ以上の幸せは考えられない気もする。 もっとお金があればとかもっと才能があればとかここがハワイならとか愛し合える人がいればとかもちろんいくらでも無限にもっともっとは思い付く

          長生きしたい

          成虫になる前の蛹の中ってドロドロなんだよと子供に教えてもらったとき、え〜!すごい!どういうこと!?と大騒ぎしたのだけど、今わたしはそのドロドロをリアルに感じている。混沌としている。ここ数日で静かにぎゅっと詰まっていた自分の中の何かが一気に動き出して混沌としている。 最近はとにかく頭が回らなくて困っていた。先のことが考えられず予定が立てられない。昨日あたりからやっと先の、と言っても来月くらいの予定が少しづつ立てられるようになってきた。と同時に私は蛹のようになっている。変体する

          長生きしたい