しなやかに生きれば、したたかに生きられる
こんばんは🌙
「1か月間、毎日ブログを書く!」の企画に参加して今日で13日目です。
この企画にエントリーした当初は
とか割とマジに思っていたのですが、なんとここまで連続投稿が続いています。途中で実家の帰省などもあり、ここまで続いていることに自分でもちょっと驚きです笑
せっかくなのでこのまま1か月やりきりたい!
今日のネタは東洋思想の中でも私がとくに好きな「老荘思想」から持ってきました。(といっても仏教も儒教も神道も結局全部好きなんですが)
「老子」には以下のような言葉があります。
ストレートに読むと「弱くて柔らかいものの方が、強くて堅いものに勝つ」といっています。
植物で例えてみましょう。
柳の木というのは柔らかくて、樫の木は堅いです。
そこに台風がやってきました。一見、柔らかな柳はすぐ折れそうに思えるが、実際にはその柔らかさにより「しなる」ため、柳は強風を受け流すことができて倒れることはありません。一方、堅くて頑丈な樫の木は台風の強風をモロに受け続け、耐えられなくなってやがて根元から折れてしまいます。
まぁ、なんとなく言わんとしていることはわかりますよね。
釣り竿はしなる素材の方が強いし、日本刀が西洋の刀より折れにくいのはしなやかだからです。
これを人間関係に例えるとどうでしょう。
うーん。
んなワケあるか!って感じですよね笑
そういうことではなく、
相手の主張の中に自分の考えと合わないところが出てきたとき「それは間違っている」とか「その点は私と意見が異なる」と、自分と相手の見解が異なる部分に注目して「NO」を出していくのが「剛強」な対処です。
相手の主張の中に自分の考えと合うところが出てきたとき「それはその通りだ」とか「その点は私と意見が同じだ」と、自分と相手で見解が一致する部分に注目し「YES」を出していくのが「柔弱」な対処です。
さて、どっちが勝つんでしょう?
・・・愚問ですね。勝ち負けとかないですから。
そもそも現代人の私たちの感覚からすれば
ってな感じで、この手の古典に出てくる格言とか名言って
「言いたいことはわかるけどね・・・(現実はそんな簡単じゃないんだよね)」となりがちです。
でもここはもう一歩深掘りしたいところです。
解釈次第で如何ようにも活用できるのが古典のいいところなので。
老子が言いたいのはきっと
ってことなんじゃないかと思います。
相手と意見が合わないことなんて自明の話です。だって人間だもの。
その上で「相手と意見が合わないところ」=NO(相違点)がどこにありそうかを一生懸命探して、その解消手段(妥協点)を考えるヒマがあったら「相手と意見が同じところ」=YES(共通点)をいかにたくさん見つけられるかに時間を使った方が、結果は良くなるんじゃない?ってことです。
なぜなら人は共通点が多ければ多いほど仲良くなれるし、味方になってくれる可能性が高いからです。
よりも
を多く聞いてみようと。
これってめっちゃ打算的というか、計算高いコミュニケーション戦略だと思いませんか?
これが「しなやかさ」を駆使して「したたか」に生きようぜっていうリアリストな老子ならではの考え方なんじゃないかと。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?