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2023年5月の旧吉野川【スポーニングがバスを支配する】

 2023年の旧吉野川を振り返るシリーズ。今回は5月編です。
 4月の半ばからは「ミノーシェイプのワームでミドストをやっていればなんぼでも釣れるのではないか?」と思っていた私ですが、そんな甘い考えは5月に入ってあっさりと崩れ去ります。
 考えなくても分かることなんですが、「スポーニングは進行する」そして「ありとあらゆる状態のバスが同時に存在する」のです。一つの釣り方の爆発力なんて、あっという間に消え去ります。
 「小さい」「細い」「キラキラしている」がベッド絡みのバスを反応させる三要素だったのですが、目に見えて反応するバスが減ってきました。
 代わりにミブロの漁師クランクにガリガリの40アップが食ってきたり、HUミノー111FS(プロップがついているモデル)にバスがふらふらついてきたり…… 4月とは明らかに雰囲気が変わっています。

5/11に2WAYでキャッチ

 ミドストの代わりに反応がよくなってきたのが2WAYのジグヘッドワッキーのようなフワフワしたルアーでした。
 スポーニングを終えてボーッとしているバス(たぶん)が拾い食いしていきます。 

ベッド絡みの魚っぽかった47センチ

 ベッド絡みの魚もまだいるにはいます。そんなバスはハドルファットフライエラストマーやラストエース75で反応させられます。ただ、5月半ばになると明らかに数が減って、サイズも下がりました。一方で、ベッドのバスとは明らかに違う動きをしているバスが増え始めます。護岸際をウロウロして何かを探しているバスや、リップラップに頭を突っ込んで(逆立ちするぐらい!)何かを一心に見ているバス。
  どうやらスポーニングを終えたバスが、エビを食べたがっているらしいのです。
 それが確信に変わったのが5月24日、25日の釣行でした。その2日間は某支流の最上流にエントリーしたのですが、そこで目撃したのはバスとコイが、まるでバディを組んでいるかのように並走しながら泳いでいる光景でした。コイがアシの根元をバフバフして濁りが舞い上がると、バスがすかさずその中に突進して何かを捕食しています。コイにびっくりして飛び出てくるエビか何かを食っているのです。このバス、先回りするようにアシに沈み蟲を撃ち込んでおくと口を使ってくるのですが、吸い込む力が弱いのか、タックルセッティングがイマイチだったからなのか、ことごとくすっぽ抜けてしまいました。ぐぬぬぬ。

5/26に2WAYでキャッチした48センチ

 どうやらスポーニングを終えたバスはエビを食いたいらしい。それが分かってからは、エビがいそうなところで、エビっぽいルアーを投げる戦略にシフトしました。5月26日に2WAYで釣った48センチはそれがズバッとハマった1匹でした。
 果たしてエビ食いバスに口を使わせるルアーは何なのか? ソフトルアーだけではなくて、ハードルアーもいろいろと試していきます。小雨が降った日はエビパターンの定番であるポップXでバスをキャッチすることに成功。これはかなり嬉しかったです。

5/30にポップXで

 5月はプリ、ミッド、ポスト、アフターが混在するフィールドの中で、バスに口を使わせるためにはどうすればいいのかを探っていく一ヶ月間でした。最後に「エビ」という解答に辿り着くことができたことが、6月の釣りを進めていく大きな指標になりました。6月編に続きます。


 5月の釣果:11匹(最大48センチ)

 主なヒットルアー:ハドルファットフライエラストマー、2WAY、ポップX

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