2022年10月の旧吉野川【芯を食わない巻物ゲーム】
2022年の旧吉野川を振り返るシリーズ。今回は10月編です。
台風の雨で濁りが入り、水温も下降する中で、巻物の釣りが面白くなってきます。ウィードに絡めた釣りだけでなく、リップラップやテトラにぶつけても釣れるようになってきました。よく言われる「秋はどこにでもバスがいる」状態です。
上のバスは風の当たるリップラップにイヴォーク1.2をぶつけて釣りました。こんな感じでウィードとは関係のない場所でも食ってきます。おそらく「エサがいればどこにでも行くぜ!」という感じだったのでしょう。フィールド全体が適水温になってきた恩恵でしょうか。
ただ、適水温になるということは、バスの頭も良くなるということです。頭が良くなるというか、目が利くようになる、判断力が上がると表現したらいいでしょうか。条件が揃わないとルアーで騙せなくなってきたなと感じていました。水の透明度が上がることも、それに拍車を掛けてきます。
決して活性が低いわけではないので強いルアーに食ってくるのですが、バイトが出るタイミング、スポットが限定されている感じです。風や流れ、日照の条件が揃ったときに「ここだろ!」というピンに撃ち込んでやっと釣れる……みたいな。使うのは巻物なんですが、遠投してサーチするような使い方ではありませんでした。
リップラップの穴、テトラの切れ目、ウィードのポケット……そんなピンにある程度のスピードでルアーを通すとバイトがありました。どこにでもいるからと漫然と釣りをすると釣れないまま終了…!みたいなこともざらにある感じです。
フラットサイドクランクの出しどころって今までよく分からなかったのですが、ミブロ社のチーターを手にしてなんとなく分かったような気がします。ラウンドタイプのクランクベイトよりも、目がいい魚を騙しやすいのかなーという印象。来年の春に使うのが楽しみです。
チャターベイトもジャックハンマーではあまりにも動きが暴れすぎなので、ピリピリした動きのジャックハンマーSBを多用しました。水がクリアだとこちらのほうが自信を持って投げきることができました。
フィールドを観察していると時々脈絡なくイナッコボイルが発生します。真っ昼間でもピーカンでもお構いなしです。秋が深まるにつれてどんどんフィッシュイーターモードのバス増えているような印象を受けました。実際ストマック調査をすると、アベレージサイズのバスでもお腹から結構大きな魚(消化されていたけどおそらくイナッコ)が出てきました。だからなのか、11センチクラスのミノーや、上の写真のような大きめのトップウォーターにも食ってきました。
ただ、ここには一つ罠があって、自分が狙っていたバスが"たまたま魚系のエサを食べているバス"なだけで、実際には甲殻類をメインに食っているバスもいただろうということです。
なんならその甲殻類を食ってるバスのほうが、サイズもクオリティも高かったのではないかと思っています。私が10月に釣ったバスはどれも元気なやる気満々なバスでしたが、結局45アップは1匹も釣れないままでした。テクニカルな巻物ゲームはおもしろい釣りではあったけど、フィールドの「芯を食っていない」釣りだったなと思います。
来年の秋はまた別の系統の釣りを試してみたいなと思いつつ、11月編に続きます。
10月の釣果:11匹(最大43センチ)
主なヒットルアー:イヴォーク1.2、チーター
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?