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2023年6月の旧吉野川【カエルとエビのゲーム】

 2023年の旧吉野川を振り返るシリーズ。今回は6月編です。 
 5月末に「アフターのバスはどうやらエビを食っているらしい」と気付いた私は、スポーニングエリアだったテトラやリップラップ、リーズの周辺で、エビっぽいルアーを投げることでバスをキャッチしていきます。

スレンダーなアフターっぽいバス

 スイッチベイトアンサーの"浮遊エビ"カラーは自分のやりたい釣りにピッタリでした。少ない移動距離で上目線のバスを誘えます。

イヴォークゼロ120で連発!

 高活性な魚はイヴォークゼロ120にも出てくれました。雨が降る日はテトラで連発したことも。バズベイトのように沈まず、高速で巻いても動きが破綻しないので使いやすいですが、切れ藻が増えてくると使える場面が減ってしまうのが旧吉の泣き所。

グラスピースにも食ってきました。

 上の写真はグラスピースで浮きゴミの脇を通すと食ってきたバスです。グラスピースはチャターベイトとスピナーベイトの中間のようなルアーで、チャターベイトが苦手とするリップラップや枝もスルスルと抜けてきます。その名が示す通りグラス(ウィード)との相性もバッチリなので、2023年は年間を通して多用しました。

 そしてエビ食いバスへの本命ルアーはこの二つです。

ミクラとハリーシュリンプ

 フロッグ(ディープフォレストフィッシングのミクラ)と、ライトテキサスリグ(ボトムアップのハリーシュリンプ4.0インチ)です。この二つをどんどんカバーに撃ち込んでいきます。

6月14日にミクラでキャッチした45センチ

 フロッグもライトテキサスも、あまり複雑なアクションはつけずに、着水させてポワーンポワーンと動かして次のポイントを撃ちます。

小雨の中ミクラを消し込んだバス

 ミクラは芸達者なフロッグなので、首振りアクションをつけることもできるのですが、オカッパリだと足場が高いこともあって上手く動かせないことも多いです。動きよりもシルエットと着水音で誘うイメージです。
 ハリーシュリンプも水の中に入れておくだけで細かに震えて勝手にバスを誘ってくれるので、カバーに撃っていくだけです。まんまエビの見た目なので、ボトムに転がしておくだけでも拾い食いしていきます。

グラスピースに来た痩せ気味な51センチ

 2023年初の50アップはグラスピースに来ました。アフターっぽいお疲れ気味のバスでしたが、なんとも言えず嬉しかったです。毎年1匹釣るまでは「今年は50アップ釣れないかもな…」という気持ちなので、釣れてくれて本当にありがたかったです(笑)

ハリーシュリンプを食ってきた"ポットベリー"

 スポーニングの疲れを癒やすようにエサを食べまくっているバス。中にはめちゃくちゃお腹がパンパンな個体も。上の写真はまさに"ポットベリー"な47センチです。ポットベリーって死語だなぁ。

2023年でも1、2を争うほど衝撃的だったバス

 そろそろバスも元気になってきたかな? というタイミングでスプリンカー(テッケル)も投入です。2022年にもいいバスを釣らせてくれたスプリンカーですが、2023年も活躍してくれました。フローティングカバー沿いを通すとガボッ!とバイト。出方も衝撃的だったのですが、さらに衝撃的だったのが、このバスが口から吐き出したものです。

手のひらサイズのフナ!

 バスが吐き出したのは手のひらサイズのフナでした。「旧吉バスはフナを食ってる」という話は聞いたことがありましたが、実際に目の当たりにしたのは初めてです。こんなサイズのフナを食っているなら、あんなルアーやこんなルアーも……と妄想が膨らむ一匹となりました。

 6月は「カエルとエビのゲーム」を展開して旧吉の初夏を満喫することができました。日ごとに豊かになるベジテーションと、コンディションを回復させていくバス。最後に"フナ食い"まで登場したところで7月編に続きます。


 6月の釣果:17匹(最大51センチ)

 主なヒットルアー:ミクラ、ハリーシュリンプ4.0インチ、グラスピース、イヴォークゼロ120

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