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【旅育】子連れフィリピン旅行③ジプニーに乗ってみた!

フィリピンの人たちの移動手段として欠かせない「ジプニー」を、ご存知でしょうか?

フィリピン全土で見られる乗り合いタクシーのことで、もともとは第二次世界大戦後、フィリピン駐留アメリカ軍払い下げのジープを改造して製作されたのが始まりだったそう。

「Jeep」と北米で乗合タクシーを意味する 「jitney」を組み合わせて「jeepney(ジプニー)」と呼ばれるようになったそうです。

フィリピンと言えば…の乗り物なので、是非乗ってみたかったのです。

マニラの街の様子です

人も多いし、ジプニー、車、バス、バイク、トライシクル(バイクの横にサイドカー?をつけた乗り物)など、様々な乗り物が入り乱れて走っています。

ジプニーは子連れの外国人観光客にはハードルが高い?

ジプニーは、行き先(方向)が決まっていて、自分が行きたい場所を運転手に伝えると、そこまでの運賃を口頭で言われ、現金を支払うという仕組み。

たくさんのジプニーが行き交う中、どのジプニーに乗ったら良いのか…
仕組みはどうなのか…
スリなどの危ない目に遭わないか…

など、子連れの外国人が乗るには懸念点はたくさんありましたが、今回はローカルのガビーさんがついていてくれたため、かなり心強かったです。

手際よく、目的のジプニーを見つけて、乗り込むことができました。

車体の後ろの黄色のボードに行き先等が書いてあるのだと思います。(聞いたわけではないので、予想です。)

バス停は無く、信号待ちなどで止まっている時に、車体後方から人がどんどん降りたり乗ったり…
ボーッとしていたら降りることすらできない気がしました。笑

運転手は人が乗ってくるたび、運賃を伝えて、お釣りを準備して…を、運転しながら1人で行います。
その速さと言ったら…プロフェッショナルでした!

ダッシュボードの上に、小銭が仕分けして置かれていて、お釣りがすぐに出せるようになっています。

小銭を切らしたのか、信号待ちの間に隣のジプニーの運転手と両替をする場面も(!)

座席が横並びのベンチなので、後ろの方の乗客の運賃はバケツリレー方式で、運転手に届けられます。
運転席のすぐ後ろの乗客はお釣りのお手伝いをするのが暗黙のルールのよう。

フィリピンの至る所で感じたのですが、システムが整いすぎていない分、コミュニケーションや自分の感覚に頼る場面が日本より圧倒的に多い。

要望はしっかり伝えないと何も始まらないし、常に五感をフルに使って暮らす必要があると感じました。(ローカルにとってはそれが普通なんだろうけど。)

快適とは言い難い乗り心地。

窓が無いため、ジプニーが走ると風が入って気持ちが良いのですが、信号待ちで止まると、ムッと暑い。

排気ガスもすごいので、毎日乗ると体にも悪そうかな、と思ってしまいました。

マニラ周辺には電車もあります。

(逆に言えば、電車が整備されていない地域の方が多いのです。)

日本の会社が開発に関わっているLRTに乗ってきました。まだ新しく綺麗で、ここは日本と変わらないかなと思います。

ただ、マニラでは駅、デパート、ホテル、博物館まで…どこへ入るにも必ず手荷物検査があります。
そこが日本とは違うところでした。

もっと電車が整備され、利用する人が増えれば、ひどい交通渋滞や排気ガスによる大気汚染も解消されるのでしょうね。

日本では電車があるのが当たり前ですが、まだまだこれからという国もあるのです。

そういう事はテレビなどで見聞きして「知っている」つもりでしたが、ちゃんとは「理解」していなかったなぁと痛感しました。


その他にも、

車で信号待ちをしているとストリートチルドレンがやってきて「お金ちょうだい」と窓ガラスをコンコンと叩くこと。

線路のすぐ横に住み、電車が来る時だけ線路の上に置いたものを片づけるという暮らしをしている人がいること。

何をするでもなく一人で道端に座ったり、寝っ転がっている人が多いこと。

飼い犬でもリードも首輪もなく、自由に歩き回っていること。

トイレで使った紙は流さずに横のゴミ箱に入れないといけないこと。

など、私と子どもたちはカルチャーショックの連続でした。

(夫は仕事で様々な国に行くので慣れている様子。)


子どもと海外旅行をするなら、日本の「普通」が「普通」ではない国に連れて行ってみたいと思っていたので、今回それが叶った旅になり、大満足です。

子どもたちなりに何か感じるところがあればよいな、と思っています。

貴重な体験をさせてくれた、ガビーさんには感謝してもしきれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また!

❁Tanny ❁

フィリピン旅行に関する過去note ↓


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