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ヒプノをめぐる冒険4 ヒプノが潜在意識を発見した瞬間

ヒプノセラピーはその後、
フロイトに使われるようになりました。

そう、あの有名な、ジグムント・フロイトです。

フロイトはオーストリアの精神科医で、
精神分析や、無意識の研究で知られます。

フロイトは、
1880年代のパリで、ヒプノを習い、
ヒプノ業界に入ってきました。

彼はフランスの科学者シャルコーにヒプノを習いました。


科学者シャルコー

↑ 科学者シャルコーが医学生にヒプノを教えているシーンです。
巨大な音叉がヒプノの導入に使われていますね。
こんな大きな音叉、
相当すごい音がするに違いありません!!
脳天カッピラきそうな音がしそう。笑

フロイトは、シャルコーにヒプノを習い、
大変に効果を上げていきます。
今まで治療できなかった患者が、
どんどん治るようになっていきました。

フロイトは
ヒプノを使って治療した多くの患者から、
心からの感謝の言葉をもらったと書いています。

そんな中で、
フロイトはヒプノに対して
「効果がありすぎる」とも感じていたようです。

彼は患者が感謝を述べてくることを、
親密になりすぎる、と感じていました。

こうしたことは、
どんなカウンセリングの現場などでもよくあることですね。

占い師さんに依存してしまうとか、
ヒーラーさんに依存してしまうとか、
よくあることです。

そうした危惧は、こんな時代からあったんですね。

ですが、今現在、カウンセリングの現場では、
状態が良くなっていく過程の
一定期間は、依存するのは正しい行為であり、

状態が完全に良くなれば、
人は自然に自立できるようになると言われています。

例えば、うつ病などで苦しんでいる方は、
そこから立ち上がるのには、誰かの助けが必要です。
寛解してしまえば、自立できますが、
それまでの一定期間は誰かのヘルプが必ず必要ですよね。

これはどんなことにも言えることです。

ですが、フロイトの時代には、
まだカウンセリングの現場も、
発展途上の段階でしたから、
彼は、このヒプノが、
自分でも驚くほど効果が高いことに、
戸惑いを覚えたようでした。

フロイトはその後ヒプノを離れていきますが、
ヒプノを離れることになった
主な理由として、

「フロイトが総入れ歯だったから」という話があります。

ええ?

総入れ歯っ!?

なんで?笑

実は、フロイトはこの頃コカイン中毒で
歯がボロボロになり、
総入れ歯だったそうです。

総入れ歯になると、発語がきちんとできません。

ヒプノセラピーをする際、
発語がきちんとできないと、
患者に暗示を与える時に明瞭な発音をすることができず、
あまり上手にできません。

フロイトはここで、ヒプノに壁を感じたようでした。


しかし、フロイトは、
治療の一環としてヒプノセッションをしただけでなく、
ヒプノの講義も行い、
論文も書いています。
またフランスの学者のベルネームのヒプノの本の翻訳本なども執筆しています。

コカイン中毒なのに、これだけ沢山の仕事してるのにも驚きですね。


そんなフロイトは1895年ごろから、
この「総入れ歯問題」により、
ヒプノを放棄し、
彼自身の手法である自由連想法の研究に邁進し始めました。


フロイトがヒプノから離れ、
潜在意識の研究をし、
精神分析という分野がどんどん盛り上がっていく一方、

フランスのピエール・ジャネは、
ヒプノセラピーによって、
潜在意識と顕在意識を分離できることが明らかにしていきます。

彼は研究の過程でこう考えました。

「人は、潜在意識に問題を閉じ込める傾向があり、
それがメンタル不調となって顕在化する」

そして、

「深いヒプノ状態に入ることで、
潜在意識を顕在化させることが可能である」

ことを突き止めます。

ヒプノはフロイトが使わなくなったことで、
表舞台からは消えかけますが、

ピエール・ジャネは、
1919年、
「ヒプノはいつの日か、再び真剣な学問の表舞台に復活するであろう」
と予言をしました。


ヒプノセラピスト谷原



ありがとう、ジャネ。。笑

その真剣な気持ち、
私はしっかと受け取りました。遠い目。。。



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