三里塚闘争ってまだやってたのか。

いちばん盛んだったのは1960年代から70年代にかけてだったが、成田国際空港が開港してからはほぼ鎮火して、ほそぼそと一部の残党がやっているかんじだった。
ヤフーのニュースで写真をみて時代をまちがえたのかとおもった。鉄パイプでやぐらをくんで、赤旗をふり、ヘルメットをかぶって防戦しているのはまさに当時の全共闘ではないか。
調べたところ、いま核になってやっている農民は二人。その一人のほうのやぐらを強制撤去の許可が裁判所からでたので今日執行されたということらしい。
もう一人の農民のFBには動画がのせられていた。ヘルメットは白ヘルで、中核、全学連、全共闘などの文字。京大とあるのもいる。ようはこの運動に中核派が入ってるということだろう。
じっさい、洞口という杉並だったかの区議会議員がこの農民と集会に出たりしていて、彼女は中核派議員としてそれなりに話題になった。

この運動が広がりを持たないのは、暴力革命を志向するセクトがからんでいるからだとは思うが、革命をおこしていったいどういう世界をつくりたいのかがわからない。共産主義は20世紀に実験を失敗した。それは人々を豊かにも幸せにもしない思想だった。それがわかってしまったいま、共産主義をかかげるのは知的な不誠実というしかない。

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