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こどもむけまんが「ぶちギレくん」

ありがとうございます。田中です。今のところ五分五分です!

というわけで6月分の更新。誰に頼まれたわけでもないのに毎月書いているが一体何をモチベーションにやってるのか自分でも分からん。まあ俺が元気でやっててくれるならいいよ俺は。

さて、人間が物事を推し進めるエネルギー源にはいろんな種類があるが、その中の一つに「怒り」がある。今回は自分の中の怒りに関しての考え方について書く。

かねてより漫画やゲームに没入してる間におっさんになってしまった俺としては日常生活においてふとした時に映像記憶のように脳裏に蘇るそれらの名シーンがたくさん存在するのだが、その中には怒りを含むものもかなり多い。

代表的なもので言うならば、ハンターハンターのミトさんの教え『その人を知りたければその人が何に怒っているのか知れ』であったり、鋼の錬金術師のアルフォンスのセリフ『いつも兄さんやウィンリィが先に怒るからボクは怒るタイミングを逃しっぱなしだ』や、タッチで酔っ払いの来客に息子を馬鹿にされた上杉家の父が『達也はそんな男じゃない』と笑顔でビールをぶっかけるシーン、堀さんと宮村くん(原作)の井浦くん『誰だよもとのこと笑った先生って。家に連れてこい』などなど……「例が無駄に多いし知らねーー!」と思われるかもしれんが、それが狙いだったりする。がはは。

まあそんなイタさ自慢は置いといて、シンプルにまとめると俺は怒っている人が好きだ。感動するし時には笑うこともできる。その理由に関してはハッキリ分かる。俺は「怒りの瞬発性」に殊更魅力を感じている。

というのも、自分の意にそぐわないもの、気に食わない出来事に直面した時にスパン!と一触即発、怒りを表に出せるかどうかというのは、夜寝る前の自分の為にも、朝起きた後の自分の為にも、非常に重要な分かれ道である。この2択をしくじって表に出すタイミングを失った怒りなんぞ光化学スモッグよりタチの悪い有毒ガスで、後になって「うわ、あん時キレてたらよかった…」などと考えて後日呑みの席で愚痴ろうものならもう最悪。そんなものは放屁のごとき下劣な排出である。

そんな旬の過ぎた醜態を見せられるくらいなら、いかに間違った言い分であろうとカチンと来た瞬間にその場で怒り狂ってくれた方が見てる側からしたら嗜めようも可愛げもあるというものだ。訂正はせなあかんけどね。

負の感情はそれがインスタントであるほどエンタメ性が増す。大声での反論ひいては怒号がおもしろいという感覚は最近では某小田さんが改めて八面六臂の活躍で体現してくれているし、そもそも大昔から存在する。でなければ横山やすしに「お前らのは漫才やない。ただのチンピラの立ち話や!」とこき下ろされた尼崎の悪ガキがここまで爆売れすることもなかっただろう。怒るでしかし。

他者の為にその感情を吐露すればグッとくることもあるし、ともすれば人々に「しょうがない人だなこの人は…」と呆れられながらも笑顔をもたらせる。インスタントなブチギレは物語をスムーズにする手段でもあるのだ。


とまあ、ここまでは怒りの良い(?)面を書いてきたが、問題はその瞬発性を欠いた場合である。


「怒り」というものは先述のように生まれたその場で表に出さないと段々と「恨み」に形を変える。

大雑把に言うと怒りは「反応」、恨みは「蓄積」である。これは明確な対比関係にあるというわけではなく、怒りは悲しいかな蓄積や経過によって恨みになる性格を有しているということである。さらに分かりにくく言うとピカチュウとライチュウのようなもんである。あー、分かりにくい。蛇足やった。でも怒りと電気もちょっとかかってる感じするやん。カミナリ親父とか。

話を戻そう。クルタ族には悪いが怒りは風化するものである。その上でしつこく友達の為だとか周りを巻き込んでるうちにクラピ化して恨みになってしまうのだ。はよ暗黒大陸着け。月にかわってお仕置きしたろか。


宣言しておくが俺は怒りではなく、もはや恨みをエネルギー源として動いている人はハッキリ言って好きじゃない。そこにリアルタイムでの観測が叶わなかった私怨が渦巻いていると、こちらとしては途端に興味も失せるし。また、恨みを持つ人は常にそれを晴らす場を探していて、新たに自分と似た怒りを持ち始めた人の瞬発力ある反応に便乗するきらいがある。バズったツイートの返信欄が知らない人の知らない話のオンパレードで地獄化していることの理由の一つである。mixiでやれmixiで。


嫌いな方面の話をしようとすると自分でも驚くほど筆が乗らんくなったので急にこの辺りで終わっておく。まあ何が言いたかったのかと言うと過ぎたことをあんまりグダグダ言うなよみんな!ってことや。それでも我慢できなかったら呑みの席で聞いてやろう。俺は目の前で屁をこかれても意外と笑ってられる奴なのだ。



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