14節制

14節制では、ティファレトからイエソドへと意志がまっすぐ注がれますが、上から注がれるものは下からすると大きく大量なので、取りこぼしなく受け取ることには工夫が必要です。節制の絵柄では、瓶から瓶へと斜めに注がれています。この斜めは、螺旋状を示唆するもので、意志はぐるぐると円を描きながら注がれると考えられます。

自分の真ん中には自己があり、自己は時空の制約を受けず、地上の秩序にも従わず、因果に関係しません。自分の真ん中にあるビジョンを捉えると、そこに向かって真っすぐに進んで行くことになります。この真っすぐが螺旋状です。たとえば6畳一間で月10万円の暮らしをしている人が、1億円を受け取るビジョンを見たとき、このビジョンに向かって真っすぐに進みだします。あるとき仕事の依頼が来て、月30万円の暮らしになり、余裕ができたので旅行をするようになると、そこで出会う人たちがいて、お金の使い方も作り方もわかり、「お金はあると思えばあるし、なくても自分自身は変わらないものだなー」なんて考えるようになったとき、ティファレトから注がれたものにイエソドのサイズが合い、偶然に必然に1億円を受け取ることになる、そんな感じで真っすぐ進むものです。

普遍で不変のビジョンがあれば、それに向かって真っすぐに進みます。右往左往、いろいろ興味を持ちながら、楽しみながら、そのすべてが自己のビジョンに向かっているものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?