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3女帝(2021年3月7日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座17度「復活祭の歩道」です。6日17:45頃17度に入ります。

復活祭は、キリストが三日目に復活したことを記念する祭りです。キリストの肉体が終わり、エーテル体として復活したことを記憶するこの度数は、恒星に存在の根拠を置く、星の子どもの復活を意味します。

17はタロットカードでは星のカードです。恒星の力を受容し、仲介者として地上に恒星の力を持ち込みます。16塔で服を脱ぎ捨て裸になることで、星の力を受け取ることができます。常識や通念という、集合意識に蓄積された信念体系を脱ぎ捨てると、星の力が降り注ぎます。

アメノウズメが神がかりになって裸で踊ることで、天岩戸に隠れた天照大神を引き出したように、笑いと狂気によって常識や通念を脱ぎ捨てると、星の力が降り注ぎ、天と地を繋ぐ仲介者となります。魚座17度では、アメノウズメのように、人々の服を脱がせていきます。恒星の力を注ぎ入れると、集合意識が抑圧したもの、真実の歴史や欲望が溢れ出てきます。

15度までの、ある意味上へと向かう意識の拡大が、16度で止められ、改めて下を向くことで、新しい流れが生じました。17度では、16度の逆流を積極的に活用します。

今日のカードは3女帝。このカードは生命の樹のビナーとコクマーを繋ぎます。左右の柱を繋ぐ女帝は、陰陽の均衡によって生産創造します。陽は拡大する力で、陰は収縮する力です。どちらの働きが強すぎても、萎縮か拡大かのどちらかに傾き、破裂します。この破裂こそ、岡本太郎の「芸術は爆発だ!」のように、創造行為と言えます。

左右の柱を繋ぐパスは3女帝の他に、11力、16塔があります。アッシャー、イェツィラー、ブリアー、アツィルトと生命の樹を重ね合わせると、この三つのカードは重なり合い共鳴しています。女帝の創造の裏では、人間になろうと動物に向き合い、外に飛び出す力が働いています。中央の柱に関わることなく、陰陽の柱にのみ関わるこれらのカードは、不安定で、その均衡は常に揺らいでいます。

つまり女帝のカードの創造に目的や意志はほとんどありません。安定とは定着で、不安定とは果てしなく生み出します。2の方向付けに従い、自動的に分割し拡大します。むしろここでは、目的を意識してしまうと生産性はストップするので、中央の柱としてのロゴスを見失うことで、創造性は発揮されるといえます。

女帝は恒星の力を宿し、ロゴスを見失い、恒星をイメージ化していきます。中心を見ず、中心がわからないことで多彩になります。魚座16度のひらめきの流れは、17度で復活祭の歩道になり、16度で集合意識に打ち込んだ意志は、17度で地上の人々を巻き込みます。

女帝のカードは中央の柱に関係しないが故に、限界を意識することなく、破裂し続けます。恒星の創造行為に巻き込まれる人々は安定を崩され、「破壊と創造」の渦中の人となり、気づけば限界を越えているでしょう。

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