僕の性格の悪さゆえ

お花見は寒い。
毎年、花見が始まるまで忘れてるけど、急に思い出す。
「あーーーー、そうだそうだ、寒いんだった、お花見は。いくら春っぽい陽気になってきたからと言って、外で長時間酒を飲むにはまだ早いんだった!」
っていうのは、多くの人が思っていること。毎年。
でも、せっかくみんな集まってワイワイやってるのに「寒い」だなんて水を差すようなこと言えないよ。っていうのもよくわかる。
そして、その問題についてはこの先も解決されることはないんだろうなと思う。
内心では「寒いな、早く終わらないかな」と思いつつ楽しそうに振る舞う。
それは50年後も変わらないんだろうなと思う。

4月のあたま、ポカポカ陽気の日曜日。
お花見にはもってこいの陽気!でも桜はまだ咲いてない。
だけど、人は出かけてしまうのです、お花見に。
まるで咲いていない桜の木をいくつかのグループが取り囲んで昼間から酒盛り。
この陽気なんだから、それはもうしょうがない。
気持ちもわかるから、僕は微笑ましく眺めていた。

とあるグループが、やたらでかい車で来ているので、よほどの大荷物を抱えて来たんだろうなと思っていたんだが、
ゴザの上に座っていると思っていた彼ら、よくよく見てみたら畳の上に座っていた。
ブルーシートの上に畳を敷いて、屋外に10畳の宴会スペースを出現させていた。
畳10枚持ち込みなら、そりゃでかい車も必要だわな。
なるほど、これはいいなと思う。
レジャーシートやゴザだと、どうしてもデコボコしてしまって飲み物とかを安定して置けないからこぼしてしまいがち。
畳ならばその心配もない。
それに、底冷えの問題もかなり軽減される。

なるほど、これはいいなと思う。
が、そこから「お花見に畳とか持って来ちゃうとか、ガチ勢すぎてバカでしょー、俺たちー?」っていうのが透けて見えてしまってイケスカナイなーと思っちゃうのは、僕の性格の悪さゆえですね?

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