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JAPAN CREDO:ヴィヴィ

田中眼鏡にて新たにローンチされるブランド
”JAPAN CREDO”
今回のテーマは70年代
よりリアルな表現にするために、70年代当時の部品を丁寧にオーバーホールし使用することとなり、スタッフ間でデザインコンペを開催。
実際にそのデザインが商品化されることになりました!

デザインを考えるにあたり、まず考えたのが”どのような形にしたいのか”

私には憧れの形がありました。
それは”フォックス”
凛としていてエレガントな、女性らしい形。
その理想を追求することにしました。

使用するブロウのパーツは決定しており、その形に沿わせたフォックスにするため、
パーツを紙に起こして当てはめてみたり、顔に乗せた時にどんな風にみえるか、何度も試行錯誤しデザインを描き上げました。

デザインをしていく中で名前を付け、めがねにストーリーを加えることにしました。
フォックスという目尻のラインが釣り上がったようなデザインは、アメリカが発祥と言われています。
1930年代後半に考案された形のフォックスを、70年代のアメリカのイメージに落とし込み実際に掛けてほしい人物像を考えました。

調べていく中で気になった人物は
〖 ヴィヴィアン・マイヤー 〗
という謎のアマチュア写真家です。


1926年ニューヨークに生まれ、シカゴのノースショアで約40年もの間ベビーシッターとして働きながら、余暇を使って写真撮影をしていたそうです。

生前その作品は一度も発表することなく写真家としての生涯を閉じ、亡くなった後地元にオークションで偶然そのネガを落札したジョン・マルーフという青年がネット上にその作品を公開したことにより、熱狂的な賛辞が寄せられることとなりました。

彼女が映し出す写真は、主にシカゴやニューヨークの街並み、そこに生きる人々をストレートに映し出しており、その写真に私自身その写真に心を打たれました。



彼女自身、プライベートを外に明かすこともなく謎に包まれている人物。
かといって、ストリートで被写体と真正面から向き合うその作品からは内気なイメージは感じさせない、芯のある強い女性であることが伺えます。

私は、そんな彼女の秘密主義でミステリアスな様、意志は強く自分を持ち続けて行動する様を表現しようと思いました。

こういった想いをデザインに込め、何度も何度も修正を重ねてデザインが仕上がり、図面に起こすことができました。


今回、その名前をお借りし“ヴィヴィ”と名付けています。

店頭にて是非ご覧くださいませ。

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