パナソニック・マウンテンキャット レストア日記(2.0)完成(一時的に)編



細かく過程を書いていくつもりで追記形式で書いてたんだけどごちゃついてしまったので放り投げて、乗れるところまでになったものをまとめて出すことに。

検索でたどり着くかもしれない同志に参考にしてもらおうと思いつつ基本は日記なのでダラダラしているけど許してほしい。

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2020年7月7日に届いてからちまちまと(試行錯誤、パーツや工具の到着待ち、暑さや蚊でやる気を失ったため)やって9月20日ついに乗れるところまで完成。

シートポストとペダルの工作は別記事にあるのでそれを見てもらって、

ホイールハブの分解もして…

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フリーボディは分解できないので隙間からパーツクリーナーをじゃんじゃん流し込んで(パッキンがあるやつは外すと球が見えるので直接注油・グリスアップできるけどこれにはなかった)

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隙間からミシン油を流し込んで組み直したけど後で粘り気のあるチェーンオイルを買ったのでもう一度ばらしてそれを入れたい気持ちもある。ミシン油だとさらさら過ぎて振るとベアリングがシャラシャラと鳴った。

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分解やベアリングの玉押し(タマポジ)についてはいろんなサイトを参考にしてその通りにやっただけなので改めて書くことはないけど、ハブの分解に必要なコーンレンチ(薄いレンチ)はE-toolという謎メーカーのものが値段のわりにしっかりした造りで2~3回使うにはぴったりだった。(ハードに使うならパークツールを買っておけば間違いない感じ。)

ケーブルは初期状態があまりよくなかったので、きれいな取り回しにしたく試行錯誤した。(写真は完成図。うつくしい。)

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このフレームはトップチューブ上面にワイヤー3本(左からフロントディレイラーワイヤー、リアブレーキ、リアディレイラーワイヤー)を張る。(同じマウンテンキャットでも年代?によってトップにブレーキ、ダウンにシフト2本などあるっぽい。)

デフォルトでは左ワイヤーガイドから左シフター(フロントディレイラー)、右ワイヤーガイドから右シフター(リヤディレイラー)に通すようになっている(まあどの自転車もだいたいそう)。
ただそうすると曲げがキツくなってしまうしフレームにも干渉して塗装が剥げてサビもでていた。

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ので、ステム前で交差させてゆとりをもたせる配置に。これはかなり自然で美しくかなりお気に入りポイント。

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リアシフトワイヤーのソケットは右側についているのでトップチューブ左から右に持ってくる必要があるけど特に面倒なこともなく。

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シートクランプのクイックリリースが汚いので買い替えたい。クロームメッキは最悪。

もう一つ試行錯誤したのがフロントのブレーキワイヤー。

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ケーブルハンガー(アウター受け)とステムの隙間が狭くてここにもアウターワイヤー曲げキツ問題が。(今は亡き6mmのブレーキアウターワイヤーがついていた。太すぎて曲がらないし現行のアウターキャップが入らないしキャップ入れたらアジャスターにも入らないし直で入れないとならないから汚い。)

ワイヤーの取り回しがシンプルだしセッティングも楽だしパーツも減るし効きも良くなるということでVブレーキに換装する人が多いらしいけどなるべくオリジナルの状態を保ちたいので試行錯誤した。お金もかけたくないし。

アウター受けをラックや泥除けを付けるフォーク穴に付けるタイプも検討したけど

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M6のネジ1本で留めるのとアームが長いせいでブレーキング時にしなるらしいので却下。

インスタなどでマウンテンキャットやオールドMTBをしらべてヒントを探していると、”くの字”に曲がったガイドパイプを使っている人がちらほら。

さらに調べるとガイドパイプとかバナナと呼ばれてたりするパーツであることが判明。BMXフレームやパーツを作っているKUWAHARAから出ていてVブレーキバナナとか変速バナナとか表記はまちまち。とにかくついに見つけた。これを採用することにして発注しようとするも、ニッチなパーツなので単純な構造の割に高い。まあそれは仕方ないとしても品物と同じくらいの送料がかかる。

https://item.rakuten.co.jp/worldcycle/hir-c-vbrakebananan/?s-id=step0_pc_itemname

のはイヤなので自転車屋さんで発注。チェーン店系の自転車屋で取り寄せを試みるも、カタログに載っていないので発注不可。ニッチ故に…。
しかし職場近くにMTBに強そうな自転車屋さんがあったのでどうにか説明して、発注に成功。

届くのを待ちつつ別件でまた自転車屋さんに行ってみると、これでいいのか?と店のパーツボックスから出してきてくれたのがこれ。

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まさにこれ。後で調べてみるとミスターコントロール社製のケーブルハンガーの付属品(写真一番右)らしい。別件で使って必要なかったのであろうこれを300円で譲ってくれた。ありがたい。

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プラスチックかと思ったらアルミだったので少しずつ削って既存のケーブルアジャスターの太さに合わせて、差し込んで完成。

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あとは細かいところを。

曇っていたブレーキを磨いたり、

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グリップはMOUNTAIN CATのロゴが入った純正のものがついていたけど雨ざらしだったからかザラザラして穴も開いていたので定番のOURYグリップに。

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ロゴの紫に合わせてパープルにしたんだけどちょっと青に近い紫でいまいち合わず。フレームのネイビーに合わせたバブルガムピンクとかでもよかったナ…。
(まさにアドベンチャータイムのプリンセスバブルガムの髪色みたいなパステルなピンクでかわいい。普通のピンクはややビビッド。)

まあなんだかんだOURYはかわいいのでこれで良し。パッケージもかわいい。

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あとフレーム塗装のサビ(野ざらしで直射日光にさらすなどすると温度変化でフレームが膨張・収縮して塗装が割れるらしい。割れたところがサビている。)がたくさんあるので、気が向いたときに少しずつヤスリがけして磨いて塗装をしていく予定。(磨いて地金を露出させて、無塗装のままクリアスプレーを吹くのも味が出ていいかなと思っている。)

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(写真はダークブルーを吹く前にプラサフを吹いた様子)

まとめと費用

工具
・oumers スプロケット外しセット(フリーホイールリムーバーとスプロケットリムーバーセット)(アマゾン) 1100円
・E-tool コーンレンチ13mmと15mm(アマゾン) 各300円
・ダイソー ワイヤーカッター(ダイソー) 200円
・ダイソー 金ノコ(ダイソー) 100円
・英式バルブアダプタ(ホームセンター) 500円
・SK11 アーレンキー10mm(ホームセンター) 150円
・エーゼット 高粘度チェーンルブ(B1-010・110ml) 850円
・タミヤ スプレーダークブルー(ヨドバシ) 500円
小計4000円

パーツ・消耗品
・OURY グリップ(アマゾン) 2200円
・シマノ チェーン(アマゾン) 850円
・シマノ ブレーキシュー(ホームセンター) 500円×2(前後ブレーキ)
・シマノ クイックリリース168mm(リア用)(アマゾン) 1250円
・シマノ シフトケーブルセット(アマゾン)1290円
・シマノ ブレーキケーブルセット(アマゾン) 1050円
・シマノ ブレーキワイヤーアウターキャップ(自転車屋) 10個200円
・シマノ シフトワイヤーアウターキャップ樹脂(自転車屋) 10個200円
・バナナ(ミスターコントロールの余り物) 300円
・CATEYE ライト用ブラケット(アマゾン) 570円
・MAXXISタイヤ MONORAIL 26インチ×2.1(中古) 1500円×2
・パナレーサー 26インチチューブ(ホームセンター) 800円(予備)
・防犯登録 500円
小計13010円
合計17010円

という結果でした。グリップが今回買ったパーツ達の中で一番高かった(笑)
そのくらい一つ一つのパーツ・工具は安く抑えられたけど、積もり積もって結局17000円くらいに。もうちょっと安く組みたかったなと思いつつもまとめてみると不必要な出費はほとんどなく、幸いメカ類を交換せずに済んだのでこういうもんかなという感じ。もっと満足行く状態(リアディレイラーの動きがちょっと不安。カンチブレーキもチドリ・アーチワイヤーにしたい。スタンドをセンタースタンドに…など)にするにはさらに出費が必要…。
あと固着する前にボトムブラケットを一度オーバーホールしておきたいね…。

とりあえず不安や不満なく走れるところまで来たので一旦完成ということで。

となればよかったけど結局フロントディレイラーの状態があまりよくないことがその後判明して(可動ではあるものの変速がうまくいかず、自転車屋に見てもらったらヒンジにガタが出ているのが原因とのこと。)、買い替える羽目に…。すでに解決してるけどいろいろと試行錯誤があったので達成感があったし、別記事でまとめたいですね。

おわり。




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