【エスケーエレクトロニクス】2022.9期-1Q決算

会社概要。以下四季報などから抜粋。

  • フォトマスク専業。大型液晶パネル用世界首位。ヘルスケア分野など新規事業開発に挑戦中。

  • 利幅大の大型液晶パネル向けフォトマスクがテレビの巣ごもり需要一巡等で足踏み続く。

  • 5Gスマホ需要増など追い風に中小型の有機ELパネル向けフォトマスク伸びるが埋めきれず。営業益じわり後退。

  • 連続増配。

  • 前期から先送りした描画装置更新など高精細化に積極投資。

  • 日・台で自社製電気刺激装置のオンライン販売開始。

【経営成績】

  • 1Q実績。売上49億円。営業利益4.1億円。営業利益率8.3%

  • 対前期。売上+4.9億円。営業利益+0.9億円。営業利益+1.1pt

  • 対計画。売上と最終利益は25%未満だが、肝心要の営業利益は25.8%と順調なこなし具合。

  • 今のところは順調な消化。

★営業キャッシュ・フロー

  • 営業CFの掲載がないので、簡易版作成。

  • 当四半期としては、+15億円。マージンがなんと30.9%という驚異の仕上がり。

  • 対前期で+9.3億円。営業債務の支払サイトが有利。

  • キャッシュフローはかなり良いはず。良すぎるくらいか。

【財政状態】

  • 自己資本比率 62%

  • d/e Ratio 0.13倍。

  • ネットキャッシュ+105億円。対総資産比率28.8%

  • キャッシュが潤沢すぎるほど。使い道ないなら自社株買いを。

  • 時価総額が91億円。自社株買いとかしないと評価いつまでも上がりません。

【経営指標】

  • ROE しょぼい。8%は欲しい。ROAも。4%は最低限のライン。ROICも寂しい。

  • PER 8倍。PBR 0.4倍。しょぼい。グレアム指数3.3倍という評価の低さが露呈。

  • マルチプルがなんとマイナス割り込んでいる。異常値。もう少しでネットネット株になろうかという安さ。

  • 配当利回りが2.5%、配当性向が21%とまあまあだが、WACCは0.93%ぽっち。評価は低すぎる。

【総括】

  • PLはまあまあ。だが、営業CFはマージンが30%とすごい。カネ回りは良すぎるくらい良い。

  • ネットキャッシュ対総資産比28.8%で105億円も持っている。それなのに、時価総額は驚きの91億円という安さ。保有しているキャッシュの価値もないと判断されている。さすがにそれはないでしょう。

  • 各経営係数はしょぼい。ただ黒字だし、CFは良いのに、保有しているキャッシュよりも価値を認めてもらえないことには経営的には危機感を持ってほしいところ。自社株買いとか、株主還元にもう少し積極性を持ったらいいのでは?

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