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訪日インバウンド:世界観光ランキング その1 インバウンドはどうやって始まったのか?

訪日インバウンドが活況な日本

インバウンドに関するニュースを見ない日は
ありません。それに対し賛否両論、どちらかと
いうと否定的な意見が多い
ように見受けられる
今日この頃です。そもそもどうしてこれ程までに
インバウンド観光客が増えたのか?
そして増やす必要はあるのか?
世界の観光地と比較して、日本はどれくらいの位置に
あるのか?
を2回に分けて見ていきましょう

その1:世界ランキング国際観光客到着者数
その2:世界ランキング国際観光収入と支出

世界観光ランキングとは?

世界観光ランキングは、国際連合の専門機関である世界観光機関により、年間を通じて3回発表されるWorld Tourism Barometerの一部として報告される統計であり、世界の各国(地域)民による海外旅行(国際旅行・外国旅行)を対象としている[注釈 1]。前年の統計が、毎年6 - 8月前後に公表されている。報告内において、国際観光客到着数、国際観光収入(インバウンド旅行に伴う収益)、国際観光支出(アウトバウンド客による消費額)により、各国(地域)がランクされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/

国際観光客到着数

世界観光機関から発表される報告書の中から、
国別年別の国際観光客到着数の順位を
見ていきましょう(下表)
簡単に言うと、海外からの観光客数ランキングです。
2017年から2019年を見ると、上位5位までの
フランス・スペイン・アメリカ・中国・イタリア
3年間順位が変わっていません。
この5つの国、国名だけで有名な観光地が複数
思い浮かびますね。
実はこの3年間だけではなく、30年間ほぼ変わらず
この順位を推移しているのです。強しトップ5!

   トップ5は30年変わらず君臨し続けています。日本はトップ10まであと1歩
国際観光客到着ランキング 
                  https://ja.wikipedia.org/wiki/世界観光ランキング

その中でもフランスは常にトップに君臨し続け
不動となっています。日本は長年圏外にいましたが、
2015年に初めて16位にランクインし、
それから少しずつランクを上げてきています。
日本は2030年に6,000万人を目指していますが、
このトップ5入りを、目標にしているのでしょう。

※2020年以降の最新数値はこちらから確認可能です↓
https://www.unwto.org/tourism-data/global-and-regional-tourism-performance

2015年に一体何があったのか?

では初めて16位にランクインした2015年には
何があったのでしょうか?それは遡ること2013年。
その年の流行語大賞になった「お・も・て・な・し」
そうです。2013年9月に2020年オリンピック
パラリンピック開催地が東京
に決定しました。
それを受けて翌年2014年に開催年2020年に向けて、
訪日外国人2,000万人を目標に取組が始まりました。

渡航ビザ解禁のパンドラが開けられた

具体的な施策として日本政府が行った事は
とてもシンプルで、それまで厳しかった各国への
日本渡航ビザ発給の条件を緩和していきました。
2013年:対象国タイ・マレーシア
2014年:対象国インドネシア
同年、ブラジルへの数次ビザ導入と中国への
ビザ発給緩和を行いました。(下グラフ参照)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2015/html/chapter4_01_01.html

憧れの日本へ行けるように!

それまで非常に厳しかった日本への渡航が
この緩和政策により簡単に行ける様になりました。
また海外発のLCC(格安航空会社)が増え、
航空代金が安くなったことも追い風になりました。

最後に

日本政府が掲げている目標値は、このように
世界ランキングの数値と照らし合わせてみると、
大きく逸脱していないことがご理解頂けます。
しかし残念ながら、急に門戸を開いたことで、
受け入れの面で混乱が見られ、
それが不満につながっています。

その2では訪日による観光収入の側面を
見ていきましょう♪


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