訪日インバウンド:日本にある世界遺産
世界遺産(UNESCO World Heritage)
世界遺産条約が1972年にユネスコで採択され,
2024年2月現在,195か国が締結しています。
登録件数は文化遺産933件,自然遺産227件,
複合遺産39件を含む1,199件に上り,
そのうち日本からは、文化遺産20件,
自然遺産5件の計25件が登録されています。
最も多いイタリア59件と比べると半分ですね。
訪問者数ランキング
世界遺産に登録されたら観光客が殺到するのでは?と
思いきや、ブームが去るとそうでもないようです。
受け入れやアクセスの問題もあるでしょう。
また訪問者数のカウントは独自に行われており、
例えば3位の富士山は登山客数と富士吉田・河口湖・
三つ峠周辺の観光入込客数を合算しています。
入口と出口が不明確な観光地は計測が難しく、
この数字だけで一喜一憂する必要はなさそうです。
「世界遺産」だけで集客は難しい
京都にある清水寺は単体で年間500万人以上
の観光客(参拝客)が訪問しています。
もちろん「世界遺産」であるという冠は
観光地に箔をつけてくれるでしょう。
その一方で、世界遺産だと認識して観光している
訪日外国人はどれくらいいるのでしょうか?
案外少ないように思います。
諸刃の刀になる可能性も
世界遺産の定義では「人類全体のための遺産として
損傷,破壊等の脅威から保護し,保存することが
重要(一部抜粋)」と考えられています。
しかしながら、保護・保存に必要な費用が
ユネスコから援助されるわけではありません。
観光地化して継続的に利益を生み出しつつ、
訪問者の増加=損傷破壊の脅威に目を光らせるという
難題に取り組む必要があります。
同時に信仰の対象である神秘性や自然を守る
必要もあるでしょう。
最後に
インバウンド x 世界遺産は未知数です。
「有名観光地に行ってみたら世界遺産だった」
このパターンの方がありそうです。
観光地化は1日にして成らず、
決して簡単な事ではありません。
それでも新しい付加価値、客単価を上げる、
近隣同士の連携、マーケティングの見直しなど
今、出来る事に一つずつ取り組んで行きましょう♪
さて今日はこの辺で♪ See you next time.
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