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右巻き、左巻き、陰、陽

巻き貝はわずかな例外を除きほとんどが右巻きなのだそうです。

右巻き、左巻き
判別がややこしいのですが、中心を基準点として外側に進むときに
その中心が右側にあれば右巻き、
だから、時計の針は右巻き。

反対に中心が左側にあれば左巻き。

カリフラワーの一種、ロマネスコは
(ちょっと微妙なところもありますが)基本的に左巻き。

この、渦の巻き方を陰陽にあてはめると

ネジを締める時、水道の蛇口を締める時は右回りで
キュッと締まる
閉じる方向
まとまる動きを「陽」と見なします。

ネジを緩める時、水道の蛇口を開く時は左回りで
緩める
開く
ほどく動きが「陰」。

太陽の光は空から地面に向かう下向きの矢印⬇で、陽
植物の茎や葉っぱは太陽に向かう上向きの矢印⬆で、陰

太陽の光を受けてキュッとしまっている貝は陽性
太陽の光に向かって伸びたり開いたりする葉ものや花菜は陰性
その通りに巻いているのも興味深い

あたまの「つむじ」が「左巻き」だとおバカさんと言われるのは
「ネジが緩む=おつむが緩い」に由来するのだそうです。

わたしのつむじはきっちり左巻きです。
「左翼か!?」となじられた時には「左巻きです」と答えていますが
冗談でも煙に巻いているわけでもなく、マジで左巻きです。
おつむのネジが緩んでいる…というより無いかもしれない。

一般的な縄は右巻き(左に捻って右に撚りをかけてある)で
しめ縄は左巻き(右に捻って左に撚りをかけてある)。

縄をタテに持ってみて、
左上に登っていくように見えるのが右巻き(陰)で
右上に登っていくように見えるのが左巻き(陽)
という見分け方ができます。

ちなみに、
右手を左手の上をすべらせるように左回り(反時計回り)にねじって
時計回りに撚りをかけて綯うのが一般的な右綯い
反対に、
左手で右掌の上で右回り(時計回り)にねじり
反時計回りの撚りをかけて綯うのがしめ縄などに用いる左綯い

縄をなうときに、右手が上なら右綯い、左手が上なら左綯い


出雲大社のしめ縄。立てにすると右上に登っていくので左綯い(左巻き)

しめ縄に左綯いを使うのは
神道の「左が神聖、右が俗世」という考え方に倣って
神様を家にお迎えするに当たり
左側に穂を捧げる形になるように飾るためだそうです。
(諸説、例外あり)

だんだんややこしくなってきました🌀

太陽の光は陽性。
これはOK。

なんだけど、
月の光だって太陽の光の反射よね。
だのになんで陰性?

太陽からでた光の「向き」が「陽性」なのであって
それを反射したら「向きは逆」になるから「陰性」なんだって。

🌞→+→+→+→+→
 ←ー←ー←ー←ー←🌙

というわけなのだそうな。

地中に潜っていく根菜が陽性で
太陽に向かって伸びていく葉物野菜が陰性というのもこの法則か。

締まる向き、右回りに捻ったものはお日様を象徴し
開く向き、左回りに捻ったものがお月さまを象徴

暦はお日様だけではなく、お月さまの満ち欠けにも関連しているので
どっちのエナジーも考慮する必要があります。

暦の影響を受けている森羅万象が
太陽と月のエナジーとは切り離せない、
むしろどちらもバランスよく受け取り、受け流すことができれば
清く豊かな土地になるというわけ。

地球の自転はどっち向き?

北極点を中心にして見ると「左回り」
南極点を中心にして見ると「右回り」

台風のような大きな渦はコリオリの力の影響を受けて
北半球と南半球では逆になります。

https://officemiyajima.com/index.php?QBlog-20140609-1

排水口の渦や台風等の場合は中心から外に回っているのではなく
中心に向かって流れ込んでいる(低気圧の中心に向かって流れ込む)ので
北半球の台風は左回り
南半球では右回り。
これは陰陽とは関係なさそう…っていうか、どっちも同じようにあってバランスがとれているということなのかも。
どこに視点を置くかで変わるのは、銀河の渦巻きも同じですね。
宇宙のどっちが上か下かなんて、わかんないからまぁいいか。

陸上のトラック競技は左回りと決まっていますが
これも陰陽とは関係なさそう。

子どもや犬、大人でも嬉しい時などに
くるくる回りたくなることがありますが、
右に回るか、左に回るかは
利き足に軸を置いたほうが回りやすいのでこれも陰陽とは関係なさそう

酵素玄米をつくるときは、
エナジーを込める(陽)の右回りで混ぜ混ぜします。

ここまでのおさらい
・右回り:陽:太陽:+:締まる:集める:上下に伸びる
・左回り:陰:月:ー:緩める:拡散する:水平に広がる

繰り返しになりますが、どっちが良いとか重要とかいう話ではなく
どちらもあって世界が成り立っているということ。

バランスが偏らないのはもちろんのこと
「うごき」や「流れ」の方向のことなので
それが止まらないようにすることが何よりも大切。

この
締まり、集まり、上下に伸びて
緩み、拡散し、水平に広がり、
再び
締まり、集まり…
のサイクルを示しているのが「トーラス」

この動き、流れ、リズムが
バランスよく、滞りなくあれば
必要なものは入ってくる
そして
不必要なものは出ていく

「何をいれるか」よりも
滞りなく、バランスよく、リズムに乗って、流れていることが
大切なのであって
それをわかりやすく見せてくれているのが
巻き貝であったり、ロマネスコ、りんごの切り口。

では、いったい
どうやってその
バランスと、リズム流れを整えればいいの?

というのはまたこんど。

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