なぜアップルパイはアメリカを象徴するお菓子になったのか
1902年、ニューヨーク・タイムズ紙に以下のような文章が掲載されました。
かなり強烈な文章ですが、アメリカ人の愛国心と素朴な感情をよく言い表しています。
アップルパイを上手に焼ける女性は良き妻とされるし、アップルパイの香りがしてこそアメリカの台所であるとされます。
ノリ的には日本人が「米を食わねえヤツぁ、日本人じゃねえ!」と言うのに似ています。上記の文のアップルパイの箇所を米に置き換えたら、気持ちが少し理解できるかもしれません。
「アップルパイのようにアメリカ的な」という慣用句すらあります。今回はなぜアップルパイがアメリカのシンボル的存在になったのかを見ていきたいと思います。
ここから先は
5,355字
/
4画像
「社会」という名前は抽象的ですが、人々の認識や時代の雰囲気、その時そのタイミングにしか通じない社会的なニュアンスといったものは実は人々の行動のみならず国の意思決定にも大きく影響を与えます。
このマガジンではそのような言葉にしづらい人々の感じ方や思いにまつわる記事を集めています。
歴ログ【社会】傑作選
100円
歴ログ-世界史専門ブログ-のテーマ「社会」から傑作選を10記事選定しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?