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止まった針が動いた瞬間が聞こえた⌛

忘れないうちに書き溜めておこうと思ったこと。

#障害者を消さない
のメッセージは、たぶん一般的に見たらすごく強い。
もしかすると、少し強すぎると感じる人がいる可能性もある。
でもそれくらいに、世の中で他人事に見過ごされてしまっている状況に、しっかりメッセージを残す、という意志の強さを感じた。

地震が発生してから、ほんの1-2日しかたたないタイミングで。
確か、地震が発生した直後に、LINEヤフーの川邊さんとCAMPFIREの家入さんが即日に支援サイトを立ち上げて、全額を寄付するとの発表をした。さすがの実行判断力だと思ったし、誰かが「支払い手数料はとるんですか?」という質問をしていて、私なら「喜んで支払いたい手数料だな」と思った。なぜなら、これまでお二人がずっとどんな発信を続けられてきたかを見てきたし、世の中を変えるための事業をずっとしてきた人たちの組織が発展するための手数料だったら喜んで払いたいとおもった。

でも、さらに想像を上回る出来事が起こった。
あのヘラルボニーがその翌日くらいに出した声明が、#障害者を消さない のサイトだったのだ。ヘラルボニーでの購入をした売上の一部を支援に回す、というもの。そして支援先は、「被災地で避難を諦めてしまう障害者とその家族を守るための支援」ということだった。
ヤフーやCANPFIREがこの速さで来るのは分かる。もはや社会のインフラだから。でもそのインフラに足並みをそろえてきた。これは、相当なまでのチームの団結力と、全員の熱量がなければ実現できないことを、私は普段の社内での意思決定の難しさをみてきているから、なおさらによくわかる。

この人たちは本気だ。この人たちなら、世の中を本当に変えることができると思う。そう確信した。

もし私が社長なら、現職のプロダクトのクラファン機能を使って、ここで支援した人たちの売上はすべて被災地支援に回します、といってクラファン支援者を募るだろう。でもそれは今の環境ではできない。この速さで、その意思決定をするには相当な高い壁があるのが分かるから。

あの日、時計の針が動く音が聞こえた。歯車が回って、ずっと止まっていた何かが、動かなければならない、とずっと立ち止まっていた足が動いた。

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