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認知症日記(11) 今から思えば、あれは予兆だったのだろうかと思う夫の行動

夫が認知症だと分かったとき、「やっぱり」、「ついに」という感じを持ちました。彼の発症前の生活を見ていて、「このままでは認知症になるのでは?」と思う場面が多かったからだと思います。
しかし、「後から考えれば………」ということもあります。
なので、彼の認知症の予兆なのか、あるいは原因なのか………というものを書き出しておこうと思います。

1・甘いものが好き
結婚してすぐに驚いたのが、「お昼ご飯にパンを買ってきて」と頼んだら、甘いおやつパンだけを買ってきたことです。
サンドイッチとか、おかずパンの一つもなく、全て甘いパン。
会社では、1日2本、甘い缶コーヒーを飲んでいたそうです。それを聞いたときはびっくりして、
「それ、砂糖摂りすぎだから!! せめて1本はお茶にして」
と、頼んだけど、守られていたか不明。

2・小銭を使わない
かなり以前から、夫の部屋に小さなカゴがあり、その中に小銭がたくさん入っていました。小銭を使うのが面倒なんだな、としか思わなかったけれど、これって認知症の初期にありがちかも。

3・趣味がない
若い頃は、DIYや裁縫など、手を動かす趣味がありましたが、読書は全くせず、漫画も読まず、音楽も聴かず、でした。
手先の趣味をいつの間にやめてしまい、気がついたら完全無趣味状態。家事はやってくれるのですけれど、それが終わると、椅子に座ったまま居眠り。
様々な趣味を提案したけれど、ダメでした。

4・判断が人まかせ
夫は、人から言われたことは、几帳面に守る性格です。しかし、自分で判断することは避ける傾向が、かなり昔からありました。
旅行に行っても、

私「お昼、どんなものを食べようか」
夫「なんでもいい」

私「次、どこ行く?」
夫「どこでもいいよ」

日常生活でも、「なんでもいい」。
二者択一にしても、「どっちでもいい」。

なんでそんなに、考えることを惜しむの?!
と、文句を言った回数は数えきれず。

頭を使うのを怠ったので認知症になったのか、
じつはかなり早くから認知症の前段階で、頭を使えなかったのか………。
両方なのではないかな? と、私は思っています。


まあ、なってしまったものは仕方ないです。
現在、週3回、デイサービスに行っていますが、その日は早々に支度をして、
しゃっきりしています。
デイサービスのない日は、目を離すと、ソファーや椅子で居眠りをしています。

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