6100万画素の写ルンです(SIGMA fpL)
フルサイズ最軽量のミラーレスカメラ、SIGMA fp。
その特性を最大限引き出したいと思った私は手持ちで最軽量のレンズを装着し、車に乗った。
使用したレンズはGIZMON Utulens
SIGMA fpLによって「6100万画素写ルンです」の完成。
写ルンですは言わずと知れた名フィルムカメラ(厳密にはレンズ付きフィルムらしい)どことなく青春を感じる印象がある。
フルフレームで32mm、F16固定。潔さを感じる漢レンズ(青春)。
高校時代は引きこもりとしてこの身を捧げていた私は青春が何かよく分からなかった。しかし、このレンズを使う時は何故だか少し青春を感じた。
Utulensはググると各種ミラーレスに対応したモデルが見つかるが、基本構造としてはUtulens本体はライカL39マウントで、+各種ミラーレスのマウントアダプタがセットで販売されている形となる。
私はライカL39からライカMマウント→ライカLマウント、という構成でアダプターを経由している。
理由はヘリコイドを使えるから。
通常の使用では最短撮影距離は1m。ヘリコイドを使うと20〜30cmまで寄れる。そして6100万画素を持つfpLではクロップ耐性も強く、さらに画角を絞った被写体に注目した画像を得られる。
本記事執筆時点、SIGMA fpLを手に入れて1ヶ月。SIGMAfpの印象は「禅カメラ」だった。
ひたすらに「静かに撮る」ことに集中させられるカメラ。
メカシャッターがないことが1つ大きい。
しかしUtulensを装着すると一転。非常にアクティブでアグレッシブなカメラへ変貌を遂げた。
この組み合わせはとにかく軽い。重量も撮影体験も。ピント合わせという概念もなく(ヘリコイド非使用において)1m〜♾️パンフォーカス。雑念が生まれる隙もなく、無邪気にシャッターを切れる。
あるいは奥に眠っている無邪気さを引き出してくれたように感じた。
一度使ったら、使わなくなってもまたいつか帰ってきて使いたくなるレンズだと思う。
帰りに飲むコンビニのアイスコーヒーは美味しかった。
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