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武蔵小杉タワーマンション駅歩に関する調査

はじめに

武蔵小杉ってどんな街でしょうか?

私自身は住み始めてまもないですが、豊富な商業施設と鉄道アクセスの良さ、便利で都会的な街でありつつ下町の風情も残る、とても暮らしやすい街だと思っています。

また多くの人がご存じの通り、武蔵小杉にはタワーマンションが建ち並び多くの人が暮らしています。最近ではタワーマンションと言えば湾岸エリアが話題の中心となることが多いですが、大手デベロッパーが手掛けたタワーマンション群はまさに武蔵小杉の光景となる象徴になっています。

そんな武蔵小杉の良さを知ってもらうため情報発信をしてみたいと思いたち、手始めに武蔵小杉を代表するタワマンの駅歩に関する実測調査をしてみることにしました。

駅にも近い武蔵小杉のタワーマンションたち

鉄道利便性の良さは有名ですが、武蔵小杉のタワーマンションの多くは駅近物件でもあります。ポータルサイト等での表記時間も多くは5分以内、一部を除いて7分以内には収斂しています。

その一方で物件によってJRに近いが東急には少し距離があったり、どちらにも程よくアクセスしやすかったり特徴があります。利便性を求めて居を構えるのであれば、より自分の生活暮らしにあった物件を選べると良いですよね。今回はそういった物件探しをアシストしたい思いも込めた内容になっています。

パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー公式ホームページより引用
パークシティ武蔵小杉 ステーションフォレストタワー公式ホームページより引用

駅へのアクセス面で5分類してみる

実測に入る前にまず、物件をJR横須賀線・東急東横線の改札へのアクセスの観点で5つの分類に分けてみました。実測した結果の方がより正確ではありますが、物件を検討する上でのどういった特徴があるのかはこの分類により、充分理解してもらえるかと思います。

JR横須賀線特化型

  • レジデンス・ザ・武蔵小杉

  • ブリリア武蔵小杉

ほぼJR横須賀線駅直結と言っていいこの2つはJR横須賀線特化型と分類しました。どちらも東急東横線にも割と近いのが特徴です。ブリリア武蔵小杉は綱島街道改札が出来たことでJR横須賀線へのアクセスが劇的に向上しており、どちらも(アクセス面では)最強候補ではないかと思われます。

東急東横線特化型

  • エクラスタワー武蔵小杉

  • パークシティ武蔵小杉グランドウィングタワー

  • コスギ サードアヴェニュー ザ・レジデンス

東急東横線へのアクセスが非常に良いこの3つは東急東横線特化型と分類しました。東急東横線にはどの物件も表記上2分以内となっています。元々グランドウィングタワーはJR横須賀線へのアクセスも比較的良好でしたが、サードアヴェニュー・エクラスタワーもブリリア武蔵小杉同様に綱島街道改札新設の恩恵を受けて、JR横須賀線へのアクセスが向上しました。

バランス型

  • パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー

  • パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー

  • シティタワー武蔵小杉

ミッドスカイタワーとステーションフォレストタワーはJRと東急東横線に挟まれた立地となっており、どちらにもアクセスが良いことが地図上からもわかります。特にステーションフォレストタワーは綱島街道改札が出来たことで信号待ちなしで改札までいけるようになりました。特化型ほど近くはないですが、JRと東急東横線それぞれへのアクセスが良好なためバランス型としました。

シティタワー武蔵小杉はどちらかというと後述のその他B群よりになっており、他の2つと比べると若干不利な立地になっています。しかしJR横須賀線はほぼ一本道、東急東横線はグランツリー脇の小道を通れるようになっており、立地以上にアクセス良好ではないかと考えこちらに分類しました。分類的に正しいかどうかは実測で検証してみたいと思います。

その他A群(東急東横線寄り)

  • パークシティ武蔵小杉ガーデンタワーズウェスト

  • パークシティ武蔵小杉ガーデンタワーズイースト

  • プラウドタワー武蔵小杉

ここからは他と比較すると若干駅へのアクセスを要する物件になっています。その中でもA群は東急東横線へのアクセスが比較的良好で、JR横須賀線との距離が若干あるものを分類しました。メインで使うのがJR横須賀線の場合、許容可能な距離かよく確認した方がよいかもしれません。プラウドタワー武蔵小杉は他の2つよりアクセス面では良好ですが、JR横須賀線との距離が若干あることと東急東横線にも特化型の物件と比べると距離があることから、こちらの分類としました。

その他B群(JR横須賀線寄り)

  • ザ・コスギタワー

  • リエトコート武蔵小杉イーストタワー

  • リエトコート武蔵小杉ザクラッシィタワー

A群と反対にB群はJR横須賀線へのアクセスが比較的良好で、東急東横線との距離が若干あるものになります。メインで使うのが東急東横線の場合、許容可能な距離かよく確認した方がよいかもしれません。

ポータルサイト表記時間を確認してみる

次に表記上の時間について確認をしてみたいと思います。

表記上の時間はsuumoに掲載されている中古マンションの物件概要からとし、任意にサンプル抽出しました。一部suumoでの売出がない物件については他の不動産ポータルサイトもしくは過去の売出情報より補完しています。

結果としては次の通りとなりました。

ポータルサイト等に掲載されている駅歩表記は80m=1分がルールとなっています。あえて言わずもがなかもしれませんが、業者によって測定がまちまちであることや信号・踏切の時間を含んでいないため、表記されている時間以上に時間がかかることが多いです。

よってこちらの情報も参考程度に留めておくのがよさそうです。またブリリア武蔵小杉→JR横須賀線への駅歩分数などは綱島街道改札新設によるアップデートがなされていないようでした(出物自体少ないため、過去の情報をピックアップしているかもしれません)

実測する

それではさっそく実測に入ります。

実測のルール

実測にあたりまずルールを決めました。

  • スタートは各マンションの入り口からとし、ゴールは各駅改札の手前までとします。

  • ゴールとなる改札は以下の4つとし、JRと東急それぞれスタートから近いと思われる改札を目指します。なお、JR線北改札(南武線口)は割愛します(すみません)東急線正面口改札が比較的近いためそちらの数値を参考として頂ければ幸いです。

    •  JR横須賀線 綱島街道改札/新南改札(横須賀線口)

    •  東急線 正面口改札/南口改札

  • 信号待ちの時間は実測時間から除外し、信号切り替わり(赤→青)時間を別途加算します。

  • JRと東急それぞれかかった時間を合算し、最も改札までかかる時間が短いマンションを総合優勝とします。

  • ルートが共通するものについてはラップを刻み、分割したルート計測時間の合算により算出している場合があります。

  • マンション居住者以外立ち入り禁止区域には入らない(重要)

次にマンション別に実測ルートと結果を記していきます。
結論だけみたい人はまとめまで飛んでいただいてOKです。

レジデンス・ザ・武蔵小杉

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 35秒

  • 赤:東急東横線(南口改札) 335秒(信号待ち時間あり:2か所)

ブリリア武蔵小杉

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 170秒

  • 赤:東急東横線(中央口改札)    150秒

エクラスタワー武蔵小杉

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 320秒

  • 赤:東急東横線(中央口改札)      30秒

パークシティ武蔵小杉グランドウィングタワー

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 305秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)     45秒

コスギ サードアヴェニュー ザ・レジデンス

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 445秒

  • 赤:東急東横線(中央口改札)     155秒

パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 215秒

  • 赤:東急東横線(南口改札)     245秒(信号待ち時間あり)

パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 215秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)     245秒(信号待ち時間あり)

シティタワー武蔵小杉

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 355秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)    240秒

パークシティ武蔵小杉ガーデンタワーズウェスト

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 405秒(信号待ち時間あり:2か所)

  • 赤:東急東横線(中央口改札)    725秒(信号待ち時間あり:2か所)

パークシティ武蔵小杉ガーデンタワーズイースト

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 635秒(信号待ち時間あり:2か所)

  • 赤:東急東横線(中央口改札)    315秒(信号待ち時間あり:2か所)

プラウドタワー武蔵小杉

  • 緑:JR横須賀線(綱島街道改札) 565秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(中央口改札)    245秒(信号待ち時間あり)

ザ・コスギタワー

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 565秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)    245秒(信号待ち時間あり)

リエトコート武蔵小杉イーストタワー

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 245秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)    530秒(信号待ち時間あり)

リエトコート武蔵小杉ザクラッシィタワー

  • 緑:JR横須賀線(新南改札) 270秒(信号待ち時間あり)

  • 赤:東急東横線(南口改札)    530秒(信号待ち時間あり)

まとめ

各マンションの実測結果をまとめた表が以下になります。

(注釈)青文字は綱島街道改札に向かったもの

綱島街道改札新設による影響もあり、ブリリア武蔵小杉がJR横須賀線にも東急東横線にも近い結果となり総合1位となりました。実際にKDX、ブリリア武蔵小杉の前の歩道は広くフラットな道のりになっており歩きやすくもあります。

上表を図化したものが下図です。

武蔵小杉タワーマンション駅歩実測マップ(たまちゃん作)

実測結果の結論としては、概ね冒頭の5分類を裏付ける結果となりました。駅歩を重視するならば、JR横須賀線もしくは東急東横線特化型、バランス型の物件を検討した方がよいと思います。

どちらかをメインに利用したりそもそも利用頻度が低いような場合はその他A/B群を検討してもよいかもしれません。相対的にお安めだったり、共用施設が充実していたりするため、駅近を求めない代わりのプレミアムを得ることができます。

また今回のマンション群の中でも駅近プレミアムで高坪単価となっている物件もありますが、綱島街道改札が新設されたことにより便利になった物件はまだ価格への反映はされていないと思っています。

駅歩を重視する人、JR横須賀線を利用される方は綱島街道改札により便利になった物件を検討してみるとお値段以上の価値を得られるかもしれません。

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