見出し画像

塩田の町トラーパニとグルメ大好き地元の人たち

北西へ移動しました。シチリアの北西に位置するトラーパニ。 海に面した港町でもあるこの町には、淡いブラウン色を基調とした複雑な建築物も残っています。

スローフードのフランコさんが町案内をしてくれました。
まず、トラーパニは有数の塩田がある地。太陽の熱を利用した昔ながらの製法で塩を作ります。自然の力で作る塩だから身体に良さそう。塩田風景が海岸沿いにずらりと続いていて、塩づくりをする夏になると辺り一面塩田の白景色が広がるみたいです。

この地ならではの赤ニンニクもありました。
香りはぷーんと強い香り。赤ニンニクを作るこの女性は、なんと2000株のニンニクを全て手作業で植えて収穫しています。このやり方は、代々家族から受け継いだ昔ながらの育て方。なぜ大変な手間をかけてまでそこまで古い方法を使うのだろう?って思ったのだけど、手作業だと丁寧に扱えるから質が高まるかららしい。丁寧さを大切にしつつあと少し楽な方法があればいいのに。

どう料理するの?
おすすめを聞くと、ニンニク・トマト・オレガノ・オリーブオイル・塩を合わせたペーストを作って、パンやパスタとあえるのがで美味しいよ、と。どの素材もフレッシュだからシンプルでも美味しくなる。食べる以外にも、葉を束ねて、お店やお家の壁に飾りとしてかけて使うみたいです。

シチリアの人は食が大好きです。
(少なくともわたしが会った人たちは)フランコさんもその1人。スローフードメンバーの夕食会へ招待してもらいました。お腹いっぱいと言ってるのに「食べて、食べて、食べて、!」と食べさせようとしてくる。これ以上食べれません。。

 また、どの料理もボリューミーなのもシチリア人の食べっぷりが感じられる。ジェラートにせよ夕食にせよ、ひとつひとつの食べ物の量が多い。ジェラートについては、パンにジェラートを挟んで食べるブリオッシュで頂いたのですが、その大きさからてっきり二人分だと思い込んでいました。そのため半分をフランコに渡そうとしたら、これ一人分だよ!と笑いながら言われ衝撃的でした。どれだけジェラート好きやねん、、

他にも名物食がありました。
アラブ国に近い北西に位置するため、かつてアラブ人が持ち運んできたクスクスが名物。「トラーパニのクスクスはアフリカのものとは別物だよ」とのことで、ひとつ海を挟むと一味違う料理になる。
オレンジやレモン(白い果実の部分を食べる)といった果物も馴染み深い。お庭で木々を育ててる人もちらほらいます。カルチョーフィという野菜は、花びらのような葉を一枚ずつ外しながらオリーブオイル(庭で育てて自家製オイルを作っちゃう人もいる)をかけて。

トラーパニならではの食に触れ、シチリア人たちの食べっぷりを体感した、そんな日々でした。

いただいたサポートは「食」を発信する活動に使わせていただきます^^