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スペインの美食の町

「世界一の美食の町がある」

そう知り、美食の町へ足を運んできました。その町の名は、サンセバスティアン。スペイン北部のバスク地方と呼ばれる場所に位置しています。バルがひしめき合い、人口当たりのミシュラン店が最も多く、グルメの町です。

今回スペインにも足を延ばしたいと思った理由が、このサンセバスティアンに訪れたかったためです。このサンセバスティアンを知ったきっかけは、食について調べていた時にこの町に関する記事を見つけたことです。無名だった町を、食、とりわけ地域の食で観光地化に成功させた町、として紹介されているのを読んで「いつか行きたい」と感じた場所。

どんな街なのか?ミシュランレストランが密集しているほかに、美食倶楽部という秘密の料理会がおじさんたち(基本女人禁制で男性のみが参加できるみたいなので。)の間で日常的に行われています。というのも昔、女性の権力が強かったため、男性同士が息抜きのために集まって料理会を始めたそう。地元の人も食への執着心がすごそうです。

この地の名物はピンチョス。バルにはピンチョス(パンに具が乗せられたもの)が色鮮やかに並んでいます。見ても食べても楽しい。旬のもの、地域で取れる食材が並んでいるため、季節によって並ぶピンチョスも違うみたいです。

バルの隣にはバルがあり、昔ながらのシンプルなピンチョスもあれば目新しいピンチョスもあって、お店ごとに見た目や組み合わせ方が違う。

見る側は、カウンターの上にずらーーっと並ぶ見た目も面白く食べても美味しい。しかもローカルの食材なので食べ手にとっては新鮮でおいしく頂けます。作り手にとっては、バスクの食材をぞんぶんに消費してもらえるチャンス。

「地元でとれる、旬の食材を使う」。その考えを守りながらも、新しさが見られるのがこの町の食文化の魅力だと感じました。様々な食材の組み合わせが見られ、新しい調理法を追い求めるバルやシェフたちがいる。美食が集まることで観光客も沢山呼べてしまった。そんな食べても楽しく、町の在り方も面白い、魅力的な場所でした。

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