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No.215|早く諦める

2023年8月8日 たまちゃんの「いつか何ものかになる道」 No.215
当ブログは、30代後半の元ポンコツのサラリーマンが何ものかに変化変容を果たす過程をリアルに発信します。
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■前向きに諦める

先月、「諦める力」というタイトルが気になったため、元陸上選手の為末さんが書かれた書籍を手に取りました。

ビジネス書ばかり読んでいても仕方がないと思い、最近は読んでいませんでしたが、1冊小説を読み終えたので、読んでみようと思ったんです。

読んでみて考えたのが、メンターのFさんの教えと共通したことが沢山あり、今のタイミングでこの本に出合えて良かったなぁということでした。

おそらく、今ではなく、少し前だとしても刺さらなかったし、最近思索を深めてきた結果、刺さる状態になったんだろうと思います。

本の中で書かれているのでいいなぁと感じた所をいくつか紹介すると、

・僕は「やめる」「諦める」という言葉を、まったく違う言葉で言い換えられないかと思っている。たとえば「選び直す」「修正する」といった前向きな言葉だ。そうすれば、多くの人にとって「やめる」「諦める」という選択肢が、もっとリアルに感じられるのではないだろうか。
・多くの人は、手段を諦めることが諦めだと思っている。だが、目的さえ諦めなければ、手段は変えてもいいのではないだろうか。
・自分の憧れる存在が本当に自分の延長線上にいるかどうかということを、しっかりと見極めるのは非常に大事なことになってくる。自分とはまったく接点のない人に憧れて、自分の短所を埋めているつもりが長所ごと削り取っている人はかなりの数に上ると思う。僕はこれを「憧れの罠」と呼んでいる。
・最高の戦略は努力が娯楽化することである。そこには苦しみやつらさという感覚はなく、純粋な楽しさがある。苦しくなければ成長できないなんてことはない。人生は楽しんでいい、そして楽しみながら成長すること自体が成功への近道なのだ。
・勝っている状態を定義することをイギリス人は執念深く考えている。
・どうすれば勝ちなのかが決まって初めて戦略が生まれる。社会や人生における勝利条件として万人に共通なものはない。だから、自分や組織で決めるしかない。
・AとBでは、自分にとってどちらが大事か。仮にBを選んだのであれば、なぜBを選んだのかについて考え抜き、何回も繰り返すことで自分は何を大事だと思っているかが見えてくる。

出典:為末大「諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない」

など。

私の課題として、諦め下手なところがあり、それの根底にあるのが、自分の価値観で善し悪しを判断しきれていないからだと考えています。

その感性をよみがえらせるのが、今の目標ですが、まだまだ自分の価値基準における善し悪しは決めることができていません。

そこで、諦める=「選び直す」「修正する」と定義されているのはとてもいいなぁと。

諦めることを後ろ向きに捉えずに、むしろポジティブに捉えており、今の私にとっては良い感じの定義でした。

あれもこれも大事だと思って、絞り切れていない状態だったり、他者が良いというものをさもありがたがったり、自分が何に心地良いか、どういう状態だと幸せだと感じるかが見えにくくなっていたり・・・。

自分なりの価値観を持って、自分なりの感性で、自分にとっての心地の善し悪しで決める。
そして、人生における勝利条件、どうなればよいのかを定義し、それを実現するためにはどういう手段をとると良いかを考える。

■勝利条件で戦略は変わる

上述の本では、オリンピックのメダルの獲得を目指す上で何を価値基準に置くのかが書かれています。

・メダルの数
・金メダルの数
・メダルを取れた人の数(サッカーなど)

何を目指すかで取り得るべき戦略は変わってきます。
例えば、メダルの数なら、メダルが多くとれる競技に絞り、強化費用もその競技に集中的に投下する。

私はバランスを取りつつ、あれもこれもと欲張ってきましたが、今まで獲得した経験・知識のおかげで、物の見方もそれなりにできるようになりました。

これから今まで蓄積してきたものを集中させる、そして、やりきることができれば未来は明るいように感じています。

さて、何を勝利条件と置くのか。
何をすれば勝つという状態なのか。

良い問いだなぁと思った次第です。


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「わからないからすべてやる」「二度手間万歳!三度手間最高!」「習うより慣れよ」「批評家ではなく実践家であれ!」でいきます!

●本日のまとめ

  • 諦めることは悪いことだと思われているが、むしろ前向きなことだともいえる。

  • どうなったら勝つという状態かを定義することから戦略は始まる。

  • そして、それを決めることで他者の評価軸で生きないことにも繋がる。

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