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◯◯に1番いい色は何色ですか? という質問

東京都民に配布される防災用のハンドブックが新しくなりました。

新版装丁

旧タイプはこちらです。↓

旧版装丁 もっと鮮やかな黄色です

旧版の黄色地 × 黒の文字・図の組み合わせは、
■人目を引きやすく(誘目性、視認性が高い)
■文字や図の判別もしやすい(可読性が高い)
配色のトップです。

ということで、緊急時に見つけやすくするためにこの装丁にしたのでしょう。
中身を見ると…

旧版の中身

確かに目立つし判別しやすいのですが、この刺激の強い配色で長時間読むのはとても疲れます。
最新版はその点が考慮されたのではないでしょうか。

新版の中身

よくありがちなことですが、「1番よいのはコレ!」と聞くと、オールマイティだと思うこと。

「◯◯に1番いいのは何色ですか?」


という質問をよく受けますが、ひと言では答えられるものではありません。テレビ番組などだと、制限のある時間内に答えを提示する必要があるので

「△△するのはコレ!」     「ベスト1は☆☆」

と言い切りますが、何事も背景の条件があっての回答なのです。

・文字は大きい方が読みやすい

・目立たせるには強い色

目的のものを探しづらいっ!

黒地に赤は目立つ  →  実は読みづらい  →  白で輪郭をつけよう

という経緯があったのでしょうか
「カメラ・ゲーム・おもちゃ館」の小さくてもシンプルな白地に黒の方が
よほど読みやすいですね

その塩梅を間違うと逆効果となります。

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