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十人十色アドカレ締めくくり

 今回はタイトルにあるように2023十人十色アドカレの締めくくり記事です。再度リンクを貼ります。

 書いてくださった皆さま、読んでくださった皆さま、ありがとうございました。一番言いたいのはこれなので、ここで終えても良いのですが、もう少し長く語るとしましょう。

目次


内容のふりかえり

 ここでは、記事をざっくりと振り返っていきたいと思います。ツイッターでは更新が来たときに記事を拝読して、簡単な感想とともに紹介ツイートを基本的に流していたと思います。一つひとつに触れていると記事が長大になってしまいますので、全体の総括のあと、印象に残ったものをいくつか僭越ながらいくつか挙げようかなと思います。

 記事を毎日公開していくタイプのアドベントカレンダー(原義アドカレではないという意味)では、所属やテーマに縛りがあることが多いのですが、この企画では雑多にしたいというコンセプトをメインに掲げつつ、サブテーマとして「ツイッター」「クリスマス」を挙げておりました。そのため、もくろみ通りと言いますか、色んなジャンルの記事が集まったと思います。こうすると、色んな人が読みやすくて良いですね。

 ざっくり内容を分類してみました。こんな感じ(下図)。

記事内容の内訳

 やはり自分の趣味や好きなものに関する記事が多かった印象ですね。私もお酒の話をしましたが、他にもアイドル、ゲーム、音楽、などなど。具体的には、12/1, 2, 3, 4, 7. 9, 10, 12, 16, 21, 22, 23? 分の記事で12個。
 その次に目立ったのは自分について、自分が普段思っていること考えていることについて。今までの経緯やツイッターへの思い、自分の特性なんかに触れたものがありました。具体的には、12/8, 11, 13, 17, 19, 20分の記事で6個。
 他に実用書的なものがありましたね。具体的には、12/14, 18, 25分の記事で3個。そして、忘れてはいけないのがフィクション。かなり個性的だったので大らかな気持ちで読みたいです。笑いがこぼれること間違いなし。具体的には、12/5, 6, 15, 24分の記事で4個。
 具体的な分類を示しましたが、あくまで私の見解です。微妙なのもあったし。

印象的だった4作

 それじゃあ、いくつか印象的なものを挙げましょうかね。各分類から1つずつ持ってきました。紹介している順番は掲載日の順です。

半年と20万円をかけてボドゲ制作して赤字を出した話 Moca

 内容はタイトルが雄弁に語っているのですが、とにかく、内容が濃い! ご自身のボドゲ制作について、詳細な部分を書きつつ、当時の感情も交えられており臨場感も溢れています。
 形式としても章分けがほどよく、文章も平易で読みやすいです。こういうのもボドゲ制作の賜物だったりするのかな。今後もボドゲ制作をする、という意志表明も最後に添えられているので今後の活躍にも期待です!

 Mocaさんのボドゲアカウントはこちら(2023年12月30, 31日のコミックマーケット103に参加する、というツイートを貼っておきます)。


「ありがとう」だとか「好き」だとか せ

 芹沢さんがやさしく語りかけてくれます。こうやって文章を書くのは初めて、だと冒頭に書いてありますが、とても美しい記事だと感じました。お題の「ツイッター」から派生して言葉遣いの話になり、最後は感謝の言葉で結ばれます。芹沢さんのことを知っている人の心には強く響くであろうし、知らない人でも自省の一助になるような記事だと思います。暖かな人柄を窺わせる。


秋学期まとめ Fuwamoon

 ブログ。日記? エッセイかな。実用的ジャンルに分けたけど、これ実用的だろうか。施設の話とか、語学の話とか、生理の話とかあるし、タメになると思う。んで、ずっと会話してる感じ。正確に言えば喋りかけられてる感じ。一緒に大学生活過ごしてるような空気感なので、そういうエッセイが読みたい人にもオススメ。こんな説明より記事へゴー。


妙齢サンタはソリ上でカロリーメイトを食すか Karen Feld

 もうね、題名からね、良いですね。雰囲気たっぷりです。フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』っぽくて。今から面白い文章書きますよ、目にもの見せてやりますよ。笑って椅子から転げ落ちて前転してからロンダートしてくださいね感がある。は? 
 説明するのも野暮ですが、簡単に言えば、サンタクロースの生活を想像してる記事です。想像してるのかな、見に行ったのかもしれない、というくらいの事細かさですが。途中で掲載されてる画像も、きっとサンタさんに引用許可を取って持って来たのでしょう、多分そうです。


なぜ十人十色だったか

 ここから急に校長先生のつまらない話みたいなことを書くんですけど、とりあえず広辞苑で「十人十色」と引きますか。困ってないけど、困ったときの広辞苑。

人の好む所・思う所・なりふりなどが一人一人みんな違うこと。

広辞苑第七版, 岩波書店, 2018.

 うん、どんぴしゃですね。今回のアドカレもこの通りになったと思います。で、なぜ十人十色をテーマにしたかというと、雑多という言葉だと語呂が悪く、少し粗雑なイメージもあるかなあというのが、まずあります。
 だけど、その次にあるのが、というか裏テーマというのが、色々あることを忘れないようにしよう、という意味です。いま流行りの「多様性」というのはどうにも色んな思惑で使われているような気がしますが、今回は、多様性に気づこう。自分では想像できない世界があることに気づこう、という部分に主眼を置きました。
 普段だったら読まないような記事、目に入ってくることのない話題などもあったかと、思います。それが今回の狙いでした。当然、私も知らないものがたくさんあり、調べながら楽しんだ記事もあります。知らないものを拒絶せず、受け入れること。共感しなくてもいい、できれば理解すること。間違っても拒絶、非難しないこと。そういうのが大切かなあ、と。

アドカレを終えて

 元々、このアドカレは私がアドカレというものをやってみたいという単純な興味で始めたものです。大満足です。他の人を巻き込んで、はたらきかけて何かをやるというのは久しぶりだったのですが、とても楽しかったです。何より、記事が集まるか不安でしたが、私がツイッターでしつこく宣伝したこともあって、全日程埋まりました。賛同してくれたような気持ちになって嬉しかったです。

 アドベントカレンダー自体のコンセプトはアドベント……楽しみに待つ、という語源通りクリスマスを待ち望むものですが、私は記事の公開そのものがとても楽しみでした。人の文章を読むのは元々好きな性質でしたので、どんな内容かな、とワクワクしておりました。クリスマスを終えて更新も無くなり、次は年の瀬、ということで少し寂しい気もします。

 一方で、文章を書くという営みはいつでもどこでも行うことができます。今回のアドカレを機に、noteなどのアカウントを初めて作った人、読み専だったけど初めて記事を出した人(私もです)などもいらっしゃるかと、思います。どうか、これからも気が向いてきたときで良いので、文章を綴りましょう。心のうちにあるものを文字にして出力することは自分の気持ちや考えを整理することに有効ですし、さらにそれを公開すれば、他の人に影響を及ぼします。当然、悪い影響になる可能性もあるので、その辺は慎重に。

 では、また、いつかの機会に。


2023年末日 ●◆■■◆●/とほる

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