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【ポケカはプレイヤーに優しいカードゲームだ】ポケカの現状への個人的見解

こんにちは。たろいも(@talloimo)です。
先日、ポケモンカードの新パック「スノーハザード」「クレイバースト」が発売されました。

本パックには、人気キャラクターであるナンジャモが収録されたことから、人気が集中し、事前抽選予約はほぼ当たらない、発売日の前日には21時頃から家電量販店前に並ぶ人が続出するなど、異様な事態となりました。

そのような事態を受け、「ポケモンカードはプレイヤーのことを考えていない」「ポケモンカードからレアカードをなくすべき」といった意見がTwitter上に散見されたため、それに対する私の見解を本記事に整理したいと思っています。

「ポケカはプレイヤーに優しいカードゲームである」

私としては、ポケモンカードは「プレイヤーに優しいカードゲーム」であり、かつ「パックにおける収録内容や封入率も極めて適正」であると考えています。

一部、流通方法に一部課題があることは事実だと思いますが、直近では、大会への参加経験者(=プレイヤー)に対して優先販売するなど、
改善のための取り組みもあり、総じて株式会社ポケモン(以下、株ポケ)は本当に頑張ってくれていると思います。

理由

以下、私がポケカは「プレイヤーに優しいカードゲーム」であり、かつ「パックにおける収録内容や封入率も極めて適正」であると考える3つの理由です。

①プレイに必要なカードは安価に手に入る

【ポケモンカード】デッキ販売の金額
(カードラッシュ通販)
【遊戯王】デッキ販売の金額
(カードラッシュ通販)
【デュエルマスターズ】デッキ販売の金額
(カードラッシュ通販)

上記画像はカードラッシュ通販における各種カードゲームのデッキ販売金額の比較です。
ポケモンカードは、ここまでの人気を誇っているにもかかわらず、遊戯王やデュエルマスターズより安く環境デッキを組むことができます。

これは、プレイに必須なパーツはノーマルやRRといったレアリティでパックに潤沢に封入しているためです(ウッウロボなど、一部例外は除く)。

(レアリティに拘らないなら)デッキを安価に組むことができるのは、プレイヤーに優しいカードゲームと言えるのではないでしょうか。

②イラスト違いのレアカードにより、パック開封のワクワク感を担保している

①で書いた通り、ポケカでは、プレイに必要なカードは高騰しすぎないよう、パックに潤沢に封入していますが、それだけだとパック開封のワクワク感はありません。
なぜなら、1BOX買うと手に入るカードがみんな同じになってしまうからです。

そこで、カードの効果は同じまま、イラスト変えのレアリティ高い版を入れることで、パック開封のワクワク感、さらにはコレクション欲を満たしてくれています。

ナンジャモでは、ノーマル版、SR版、SAR版の3種のレアリティがあるのがその例です。

このワクワク感やコレクション欲によりパック購入が促進されることはプレイヤーにとってもメリットが大きいです。
パックが剥かれれば剥かれるだけ、市場に流通するカードが多くなり、シングル購入の価格は下がるためです。

逆に、レアカードを無くしてしまうと、パックを開けるワクワク感が半減し、「シングル買いでいいや」という人が増えます。
その結果、パックでの購入者が減少し、市場に流通するカードが少なくなり、シングルカードの価格は高騰します。

そのため、ポケカのパックにおける現在のレアリティ構成は極めて適正だと考えています。

③レアカードの封入率を(当てた時の特別感はある範囲で)上げている

②でパック開封のワクワク感は重要とは書きましたが、あまりにも封入率が低いレアカードを用意し、ひたすらにパック購入を促すのは商売として健全とは言えません。

その点、直近のクレイバーストでは、人気カードであるナンジャモSR・SARの封入率を(当てた時の特別感がある範囲で)確実に上げてくれています。

ポケカにおける最高レアリティのカード(SARかUR)の封入率は他のTCGと比較しても高く、ポケカにおけるレアカードの封入率は適正といえます。

改善の余地がある点

ここまで、私がポケカは「プレイヤーに優しいカードゲーム」であり、かつ「パックにおける収録内容や封入率も極めて適正」と考える理由を書いてきました。

ただ、パックの収録内容や封入率は適正としても、実際問題として、ポケカが欲しい人に商品が届いていない現状があるため、何らかの対策は必要だと思います。

改善の方向性として、「A. 生産量の増加」「B. 流通方法の変更」「C. パック展開スピードの変化」の3つがあると思います。

A. 生産量の増加

生産量の増加が一番シンプルな改善策だと思います。
こちらについては、株ポケは今頑張ってくれてるらしいです。

ただ、現在のポケカが実需以上に盛り上がっている状況(=バブル)とするなら、弾けた後に投資が無駄になるため、決断しにくい面もあるはずです。
また、すぐに生産量が大きく上がるわけではなく、一定の時間はかかります。

B. 流通方法の変更

ここが一番改善の余地があるかと思いますし、直近では、大会への参加経験者(=プレイヤー)に対して優先販売をするなど、株ポケも色々工夫してくれています。

しかし、実際問題として、売るべき人(=プレイヤー・コレクター)と売るべきでない人(=転売屋)を完全に見極めた販売制度を実現するのは難しいです。

また、株ポケからの直接販売だけで、全ての需要を満たすのは無理があるため、販売店側の協力・工夫も必要ですが、
正直販売店側にとって、転売屋を販売対象から弾くインセンティブは薄いと思います。

C. パック展開ペースの変化

ここが株ポケ単体では一番改善しやすいと考えます。

前々回の新パック「トリプレットビート」の発売日は3/10(金)で、直近の「スノーハザード」「クレイバースト」の発売日は4/14(金)だったため、ほぼ1ヶ月しか間が空いていません。
月1回ペースで新弾を発売するのは、他TCGと比較しても非常に早いです。

直近のパックの需要がある程度満たされた後に新弾がリリースされるよう、パックの展開ペースを落とすのは一つの手ではないでしょうか。

ただ、新弾の内容やスケジュールは1年以上前から決まっていると言われているため、すぐの改善は難しいかもしれません。

おわりに

全ての争いの元となったナンジャモさん

ここまで、私の個人的意見にお付き合いいただきました。

この記事を書いた経緯を簡単に記しますと、
スノクレの販売直後、SNS上では、新弾が買えない現状に対し、株ポケを糾弾するような投稿が結構な数見られました。

しかし、私としては株ポケはかなりプレイヤーのことを考えてくれているという意見であり、私と同じように考えている人もたくさんいると思います。

SNSではネガティブな意見の方が拡散されやすいため、それがマジョリティの意見だと思われがちです。
そのような中、「ポケカ公式は頑張ってくれている」という意見を公にするのも、一定の価値があると思い、本記事を執筆いたしました。

本記事がポケカの現状を考えるきっかけになってもらえればとても嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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