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良いレースだった 忘れない



2023年4月23日

今日は豊橋市議会議員選挙の日でした。
試合の日です。

23時過ぎに速報が出て、古池ももさんが当選確定となりました。

ざっくり説明すると、トップは長坂なおとさんがぶっちぎって、ももさんはセカンドグループのトップ争いです。

今回の結果は、政治家「古池もも」の真の実力そのものだったと感じました。

リスペクト。まずそれを言いたい。

最速報のローカルFMの選挙速報のDJが票を読み上げる時に唸ったほどです。

もも来おったで!って感じで。

ぶっちぎりトップの長坂なおと氏は自明の結果でもあり、実は豊橋の有権者が、いや投票者が「まとも」だったんでしょうね。

時習館(豊橋で1番の高校)から東大出身のバリキャリア。腰には「市長変えよう」反体制きび団子をぶら下げているし、2年前から解禁になったSNSでの選挙戦略巧者である。無所属なのにこれはすごい。やべえ。

ももさんについて。

投票日の一月半前に、僕の仕事場のビルの隣と上フロアに古池もも選挙事務所を開くとビルの大家さんに聞いた。

おいちょっとまて笑

正直僕は「おまえやる気あんのかよ。まじめにやれよ」とか内心かなり驚いた。なんなら大家さんもブツブツ言っていた。

もちろん、ももさんの事は知っていた。
4年前の2019年の豊橋市議会議員選挙で、衝撃のデビューをした「古池もも」だ。
初出馬でぶっちぎりのトップ当選。豊橋市民は馬鹿なのかと正直思った。ぽっと出の若い女の子に賭けるなんて。はらたいらさんに全部ならまだわかる。

いやでも僕が間違えていた。僕が大馬鹿だった。

ぽっと出のお嬢ではなかった、ももさんは。
その2019年の初出馬は、富裕層の道楽でもなく、スポンサーありきの案件でもなかった。
崖っぷちの主婦が選挙費用を借金して出馬した乾坤一擲の大勝負だった。

泥舟で外海に飛び出すような、熱意がガソリンの冒険家だった。植村直己よりやべえ。議員の仕事に生業に旦那さんはもちろん小さな子供さんもいらっしゃる。でもそれが伝わっていなかった。古池ももが議員になって4年間何していたのかもだ。

古池ももは最前線で戦う鬼軍曹でもあった。でも最前線で戦っていると、いくら頑張っていても、伝える暇なんてなくって、伝わらないまま討死したり、野垂れ死にする事もある。

公示された1週間前から「古池ももの戦い」がはじまった。もちろんご本人は前線にいるから、挨拶程度であまりお顔は拝見できない。

だがサポーターさんたちは最高のファミリーだった。ももさんは無所属で何の後ろ盾もしがらみもない。純粋に「古池もも」を応援するハートフルな人々ばかりだ。

大きな熱流のような、古池もも軍団に次第にコミットするようになった。

実は古池ももさんは伝え方が不器用なだけだった。いや本当のところは、ダブルワークと手のかかって大切な時期の子育てで時間なんてあるわけがないんだ。

話が長くなった。

古池ももさんはネットで伝えることの大切さは理解しているし、そのスキルとセンスもある。だが圧倒的に時間がない。寝る暇なんてない。少しは寝てるみたいだけど。

そんな姿に懐かしさを覚えた。人生で1番働いて引き出しを増やせる時期である。子どもには不自由もさせることもあるけど、親が死ぬほど頑張っている姿を見せるのは最高の教育である。

最後に。
投票率は低いながら無所属の骨のある政治家にコミットする豊橋の有権者は捨てたもんじゃないと感じた。

おまえらよくやった。

仕事をしながら速報で「古池ももの当確」を聞いた。酒屋へ走ってシャペンを買って駆けつけた。仕事場の上が非日常空間になっていた。

うむ。
おまえらよくやった。
心血を注いだ懐かしいレースウイークを思い出した。

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