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防災士からの伝言【災害復興支援の5段階】2024(令和6)年 能登半島地震は現在「救急期」です。落ち着きましょう。現地でご家族、近隣の方々と専門家が中心に活動されています。現地からの情報によれば、

道路が寸断されています。あなたの支援物資は届かないことが予想されます。そして、現地のニーズ(必要性)を把握もせずに支援したい側の思いこみだけで送れば、現地は人手不足の中で仕分けや倉庫の確保などもあり、物資の津波により二次災害となります。

しばらく最低でも1ヶ月ほどは余震も多く、継続することが予測されています。


次なるステップである2期「救援期」、3期「復旧期」になれば、専門家と協働してボランティア活動が必要になる時がきます。

それまで、慌てずご自身の心身を整えて準備をしましょう。
可能な方は情報収集、連携する仲間と体制構築、後方支援(物資リスト、活動支援金)などをしていきましょう。


日常生活を淡々と楽しく、普段通りすごすことも支援の一つです。
日々、生きるということは大切なことです。
何か支援をしなければということを強いられる必要はありません。

どこにいても、誰かとつながっています。
あなたは無力ではありません。

微力を結集し、祈りましょう。

私たちの出番がきたら、交代する時がきたら動けるようにという祈り。
手を合わせることも、落ち着いてご飯を食べることも、半径5mの人と笑顔で過ごすことも静かなる祈り。

遥か古からご先祖たちが生き残ってきたように、
共に在りましょう。

二本足だけでなく、命ある全てのものたちと共に。

防災士 大西琢也

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○1、救急期 約1週間 命を助けることを最優先に!

(直後~72時間以内が理想だが、その後も救命事例あり)。 家族、近隣の人と専門家が中心に動く。避難所の構築開始。支援者は情報収集、共有と体制構築に尽力。

○2、救援期 1週間~約1ヶ月 命綱を確保。

電気、ガス、水道、通信、輸送の確保。緊急かつ優先の物資を届ける。避難所の状況把握と改善をする。先遣隊とボランティアコーディネーター がボランティアセンター設立。

○3、復旧期 約1ヶ月~6ヶ月 場所を確保する。


物から人へ。 安心できる場所の確保。仮の共同体。人間関係。 仮設住宅の建設&少しずつ入居、片づけ、 ボランティアが現地で活動する機会。

○4、復興期 3ヶ月~5年 動機づけ 価値観の再興。


よし!がんばろうと思う。 仮設住宅への入居。 他人からの承認。尊敬。 徐々に自信を取り戻す。仲間と共に歩む。 成果が出る。技能を習得などへ向かう伴走。

○5、再建期 3年~20年 夢に向かう。


新しい暮らしや地域を構築。 新しい自分と向き合い、生きてゆく。 仮設住宅を出て、恒久住宅へ。 それまでにできた仲間と交流し、 地域を再建してゆく。

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「能登半島 支援活動概要および活動志縁金のお願い」

https://ugaku.com/free/noto2024


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