1‐8 感じて動く、動いて感じる
Feel, Don’t Think.(考えるな、感じるんだ)
アジアを代表する歴史的スーパースター、ブルース・リーの名言です。
外側からの情報に感覚を閉ざすことなく、身体の内側からの声にも耳を澄ませて、余計な考えが運動を邪魔することのないよう、無心で動く。
これはもうパフォーマンスにおける真理に近いのではないかと思います。
この言葉から私自身の勝負を振り返っても、「強さを証明してやろう」とか、「差を見せつけてやろう」とか、そのような邪心をもって臨んだときには望む結果になっていない気がします。
そして、このようにも思います。
極限まで身体を鍛え上げ、圧倒的パフォーマンスを体現したブルース・リーのような人の「脳と身体」は、感度も、感じ方も、感じる内容も、普通の人とは同じではないだろう、と。
そしてもっと流れるように動けたら、もっと風をリアルに感じられるような気がします。感じて動く、動いて感じる。その途方もない回数の往復が、パフォーマンスを高めていくのでしょう。]
脳、それは「運動に変える変換器」です。
記憶が変われば、想像が変わる。想像が変われば、運動イメージが変わる。運動イメージが変われば、運動が変わる。運動が変われば、パフォーマンスが変わる。パフォーマンスが変われば、視える景色が変わり、感じられる感覚が変わり、脳と身体の変化を自覚できるでしょう。
パフォーマンスの追求とは、なりたい自分を目指しながら、最新型の自分に出逢い続けるということなのです。
可能性は手の中に
無料公開、パフォーマンス医学
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?