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パフォーマンス医学

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2024年2月の記事一覧

1-1 パフォーマンスとは運動である

「第1章 脳と運動  運動とは何か?」より  目にも止まらぬ速さで、手や指を動かす一流の…

二重作 拓也
3か月前
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1‐2 人はなぜ運動するのか?

人間はなぜ運動するのでしょうか? それはズバリ生きるためです。 今でこそ人間は食物連鎖の…

二重作 拓也
3か月前
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1‐3 動かせるのは筋肉だけ

 パフォーマンス、そして運動について考えるとき、重要な前提があります。それは「人間が意識…

二重作 拓也
3か月前
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1‐4 意図的な運動をやってみる

 では、意図的な運動は、どのように生じるのでしょうか? その手がかりとして、ちょっとした…

二重作 拓也
3か月前
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1‐5 前頭前野と運動イメージ

 人間の「意図的な運動」、つまりそれをやろうとして遂行される運動は、前頭葉のいちばん前に…

二重作 拓也
3か月前
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1‐6 想像と記憶

 先ほどの2つの実験(1-4)でのパフォーマンスの変化について、その理由を考察してみたい…

二重作 拓也
3か月前
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1‐7 脳とは記憶そのもの

「脳とは記憶そのものである」と表現されることがあります。 野球のピッチャーとは、 ボールを握った時の感触、マウンドに立った時の景色や土の匂い、強い風が頬にぶつかる感覚、球場に響く応援や歓声を背中に受けるときの心強さとプレッシャー、ピンチに陥った時のなんとも言い難い不安、強打者をギリギリでなんとか抑え込んだときの安堵、ボコボコに打たれてコールド負けする辛さ…… そういった記憶をもっている人のことです。 この場面、このシチュエーションで、何を選択するか。 何と何を組み合

1‐8 感じて動く、動いて感じる

 Feel, Don’t Think.(考えるな、感じるんだ)   アジアを代表する歴史的スーパースター、…

二重作 拓也
3か月前
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2‐1 身体を使ってやってみる/2-2大きくつくって、小さく動く

2‐1 身体を使ってやってみる  ここからはいろんなパターンの運動イメージを想起して、みな…

二重作 拓也
3か月前
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2‐3 道具は身体の一部である

 今度は道具を使って、運動イメージを変えてみましょう。 「右の手のひらを上にして、握った…

二重作 拓也
3か月前
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2‐4 身体を超越してみる

 運動イメージでは身体の一部を延長する、仮想点をつくる、外と繋げるなどもパフォーマンスを…

二重作 拓也
3か月前
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2‐5 「動く」から「動かされる」へ

運動イメージは自由です。身体が長くなってもいいし、身体を超えちゃってもいい。運動自体が…

二重作 拓也
3か月前
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2‐6 運動の意味を変える

 では、運動イメージの変革編、ラストの実験です。  プレイヤーは片手を真っ直ぐ正面方向に…

二重作 拓也
3か月前
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3‐1 ミラーニューロン

 脳には他者のパフォーマンスを視ると活性化する細胞があります。その名は、ミラーニューロン。 「自分はその動きをやっていないにもかかわらず、他人の動きを視た時に活性化する神経細胞」のことで、「行動を鏡のようにうつす」ところから名付けられました。 「誰かがあくびをしたら、つられて思わず自分もあくびをしてしまう」 ことがありますが、これもミラーニューロンがあくびをして、実際の動きにも反映されたと考えられます。 ストリートでカッコいいダンスを目にすれば脳もカッコいいダンスを