SNSで伝わる文章を書くための心得
本を読んでいるとき、SNSで文字を見ているとき、「うっ」となってそれ以上読み進めるのをやめてしまったという経験はありませんか?
例えば以下のような文章はどうでしょう?
ビジネス書や歴史書などがそうですが、たくさんの情報量を伝えるための本などは、文字数が多い上に行間が詰まっているため、見た瞬間に「なんかむずかしそう」という印象を受けます。
では以下の文章に変えると、どうでしょう?
内容は変わっていませんが、行間を空け、段落をうまく使い分けるだけでパッと見の印象が異なります。
これは大げさですが、横文字をたくさん並べた文章も格好良さはありますが、一つ一つの言葉の意味を理解できなければ頭の中にスッと入ってきません。
こうして業界用語や横文字を減らし、誰にでもわかるように言い換えたり、「メッセージを届けるスキル→『伝えるチカラ』」と文字数を減らして印象に残りやすい言葉に変えることで、文字を受け入れやすくなります。
このように表現の仕方一つで見える印象が異なるので、ときにメッセージを受け取ってほしい相手から無意識に拒絶される可能性もあるわけです。
さらに日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」という3つの表現方法があります。
という表現だとほんの一瞬「なに?」となりそうですが
と表現すると、何も考えなくても頭に入ってきやすくないでしょうか?
また、ぼくの会社で理念として掲げている
という表現も
とすべて漢字に変換すると、やわらかさが消え、少し硬い印象を与えてしまったりします。
このように相手に与えたい印象に合わせて行間を変えたり、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」を使い分けられるのは日本語の面白さかもしれません。
SNSなどで「見えない誰か」に届ける際も、目の前の誰かに伝えるように表現方法をひと工夫して発信できている人のもとには、多くの共感者が集まっているように思います。
これこそ、現代のWeb空間上の歩き方なのかもしれません。
(筆者)
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