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想いを伝え始まる時代を変える強い繋がり

挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象はデジタル変革を手掛けつつ、三島沼津を中心にスタートアップ支援を重ねる宇野 智之さん。想いを起点にコミュニティ運営を進める大切さにについて伺いました。


── 宇野さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

モンスターラボを通じて企業のデジタル変革を支援しています。具体的には開発統括として組織作りを中心に手掛けていて、 国内だけで100以上のプロジェクトチームが並行して進んでいるんですが、それらが成功できるようサポートしています。この仕事を通じて世の中にちょっとでもいいことが起きてくれれば嬉しいですね。

世界にインパクトを届けるべくモンスターラボの組織作りを担う宇野さん


── このお仕事はどういったきっかけから始まりましたか?

元々はエンジニアでプロダクトを作っていくのは楽しかったんですが、チーム作りに興味があったんです。前職で開発を進める中で、人が集まらないことがあったり、集まったとしてもいいチームになってなかったり、様々な失敗や成功を見てきました。特に、日本国内の人手不足で必要なメンバを集められず、海外のエンジニアとプロジェクトを組むようになってから、自分のスキルを上げて海外の人と働くのが当たり前の状態が作れれば、可能性が広がっていくと考えるようになりました。


── チームの成否との出会い。

だからこそ、上手くいくチームを自分の経験から再現できるようになれば、もっと多くの課題解決に繋がるんじゃないかと考え、その機会が恵まれる現職を選びました。現職では世界20カ国に拠点展開しており、海外の様々な社員とプロジェクトを作ることができます。いいプロダクトを作ることはもちろん大事だけれども、まずそのためにいいチームを作っていこうと。


── そんな宇野さんの考えるチーム作りの本質とは?

いくつかあると思っています。一つ目はチームの共通ゴールが決まっていること。二つ目は、そのゴールを目指したいと思える人たちが集まってるかどうか。もし仮に最初はゴールに興味関心がなかったとしても、そこに持っていける関係性。そして三つ目はチームとしてパフォーマンスを発揮できる円滑なコミュニケーションですね。


── 簡潔にお伝えくださりありがとうございます。そんな宇野さんがStartupWeekend(以下SW)に出会われたのは、どんなところからだったでしょうか?

僕がMBAのコースを受けていた時のことでした。MBAは理論を中心にビジネスを学ぶ場で、ケーススタディ等でアプトプットする機会が用意されていました。けれども本質的にゼロからビジネスを立ち上げるという実践や実験の場がなかったんです。そんな時、当時のMBA仲間に誘われて参加してみました。

MBA仲間と共に実践の場に足を踏み入れた宇野さん(SW東京2014)


── どうでしたか?

週末にチームを作ってアイデアをカタチにする。気付けば楽しくて徹夜で取り組んじゃいましたね(笑)自分たちの立てた仮説に対して中々有効な答えがユーザーから得られなくて、こういうところが本当のビジネスだよなと感じました。理論じゃなく、フレームワークじゃなく、アイデアを当ててみてどうなるか、実験の大切さを感じました。


── そんな宇野さんが運営側に回られたのは、どういった考えからでしょうか?

実は初参加を終えた直後は引き続き参加したいなと思ってたんです(笑)けれども、当時の運営チームから、次のタイミングで人が足りないから一緒にやらないかと誘われたんです。


── お誘いから運営側に回られたんですね。運営を始められてみて、何を感じられましたか?

やっぱり、頭を死ぬ気で捻るのは参加者側。けれどもコミュニティを作るという観点では運営側が大事だなと感じました。コーチやジャッジの方々と繋がって、参加される方々を集めることで、関わりの幅がどんどん広がっていきました、


── 参加者側はアントレプレナーシップの育成、運営側はコミュニティ作り、ということですね。宇野さんはその後、SWを三島・沼津エリアに持ち帰られましたが、東京との違いは如何でしたか?

人口の問題もあって中々に人が集まらず大変ですが、スタートアップに限らずビジネス系のコミュニティが地域に生まれてとても良いなと感じています。都市部と違って機会の数も少ないので、子供たちが育っていく環境の中に多様なコミュニティがあることはとても大事だと思うんです。

後に三島へと伝播したSW沼津 初開催の様子(2016)


── 地域に寄与するコミュニティ。

そんな風にしてコミュニティに関わり動き続けていると、次々と新しいコミュニティが生まれてきていることに気付くんです。また、それらのコミュニティが相互に関係性を持ち、地域の人たちが複数のコミュニティを持っています。それぞれのコミュニティが、地域をよくしていこうというポジティブなモチベーションで動いていらっしゃるんだなと感じます。


── そんなコミュニティを大きくするためにはどういった心掛けが大事でしょうか?

最初は誰が関わってくれるか分からないからこそ、まずいろんな人に当たることが大事だと考えています。そうやって数を打つ中で、熱意を持って積極的に関わりたいと思う人、いわゆるセカンドペンギン、ファーストペンギンの行動に追従して周りを自然と巻き込んでいくタイプの人が登場してきます。


── セカンドペンギンの発掘。

こっちへ来て、こっちへ来て、と引っ張って仲間に引き入れることもできると思うんです。けれども残念ながらそれには持続性がない。だからこそ勝手に動き出す人を見つけることが重要ですね。

勝手に動き出す人が集い、盛り上がり続ける三島コミュニティ


── そんな風にして自走する方々の見分け方はありますか?

結果論として感じるのは、そういうタイプの人たちは持ち前の行動力で複数のコミュニティに自然と所属していらっしゃることが多いですね。そんな方々に想いを伝えた時にもし刺されば動いてくださる、意図的に誰かを動かそうとはしない、そんなイメージです。


── 自然と影響を与え合う中で関わりが生まれコミュニティが育つ、素敵なお話をありがとうございます。そんなコミュニティの中でアイデアをカタチにする旅路を歩む人は、何を大切にすべきでしょうか?

ユーザーを見れているかどうかに尽きると思うんです。アイデアそのものに価値がなければ形にしても全く意味がない。無理やり作り上げてもそこで残念ながら終わってしまう。だからこそ、アイデアが解決する課題を発見できているかが重要ですね。


── 課題はどうやったら見つけられますか?

続きは下記よりお読みください。


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