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フリーランスの営業術

 フリーランスとしてどうやって案件をいただくか、誰もが気になるこのテーマについて、今回はご縁を起点にした紹介ではなく、自ら企業に対して営業をかける手法について簡潔に紹介してみたい。「まだ営業をしたことがない」「人脈頼みから脱したい」そんな想いをお持ちの際は是非にお目通しいただけえば幸いだ。

ステップ①

 営業する前にすべきことは何か。それはもちろん「営業先」を見つけることだ。これはどうやって多くの方々が取り組んでいるかというと、世の中に数多ある様々なプラットフォームで探していらっしゃるケースが多い。

 例えばロゴデザイナーとしてご活躍のフリーランスであれば、「ロゴ 案件」「ロゴ 仕事」「ロゴ 作成」といったキーワードでひたすらに探すイメージだ。

ステップ②

 では見つかった案件全てに営業をかけるのか?もちろんそれも一手だけれども、それでは要する時間が無尽蔵に膨れ上がってしまってコスパが極めて悪くなってしまう。

 というわけでここから必要なのは絞り込み。絞り込み方は単純明快で、企業の案件に対する本気度で絞り込んでいく。要件が丁寧に成されているか?写真は掲載されているか?メンバー紹介はあるか?などなど、細部に至るまで丁寧に作られているか(雑な掲載をしていないか)をチェックしていく。

 この理由は単純明快で、細かな部分まで作り込んでいるということは、その案件を成し遂げるために時間も予算も割く覚悟もある。それはつまり一緒にお仕事をした際にも丁寧にご対応をくださる確率が高く、また報酬が高くなる確率も必然的に上がるからだ。

ステップ③


 そうやって本気度で絞り込んだ後はいよいよ営業の本丸、メッセージの送信だ。ここで心掛けるべきポイントは一つ、出来る限り簡潔に貢献できることを実績と共に示す、ということに他ならない。

 例えば案件が「ブランド刷新に伴うロゴ変更」だったとすれば、その案件に営業をかける際には「自分が過去にブランド刷新に伴いロゴ変更を手掛けた実績」を伝えるイメージだ。

 ここで大事なのは「他に関係のない実績は提示しない」ということだ。例えばロゴデザインだけでなく写真対応もできますとか、コピーライティングをお任せくださいとか、余計なことはお伝えしない。

 企業が知りたいことはたった一つで、自分たちが解決したい課題に対し、このフリーランスの方が本当に解決策を提供してくれるのか、という一点のみだ。つまり、他にもアレコレできますというのは雑音に過ぎず興味関心を持たれない。相手が求めるものだけを出すよう心掛けよう。

ステップ④

 そして最後に何をするかというと、期待を捨てる、ということだ。残念ながら営業した全ての案件が成約するとは限らない。例えば100件に応募して10件だけお返事が来るなんてことは日常茶飯事。心を落ち着かせるためにも、心の健康を大切にするためにも、そもそも全ての営業が成功するわけないと自分に言い聞かせ、後は天に任せて日常生活を送るようにしよう。

まとめ

 自分が貢献できる案件を洗い出し、本気度を元にアタックする先を絞り込み、案件に対して貢献できる根拠を簡潔に示し、そして連絡後は期待を捨てて日常を過ごす、それらのステップが基本的な営業活動の流れとなる。もちろん、細かな工夫はまだまだ無数にあるけれども、今回の記事は営業の基礎として少しでも多くのフリーランスの皆様の参考となれば嬉しく思う。



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