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物事を形にする信念由来の決断と行動

挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は銀行で融資先の事業作りを支援されている藤本 建さん。自らの信念に基づきコミュニティを育て上げる在り方について伺いました。


── 藤本さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

山口銀行の西宇部支店に勤めています。業務としては法人向けソリューションの提供です。融資や事業承継の支援を始めとして、現在は融資先の事業作りをサポートしています。


── 融資先の事業作りのサポート。

このまま同じ事業を続けていくと過疎化等の影響で先細りが懸念される状況。それを突破するために新規事業作りの伴走をしているんです。そういった状況に銀行のリソースを投入して立ち上げを支援していくイメージです。


── そういった事業作りの文脈があるからこそ、藤本さんはStartupWeekend(以下SW)に関わられていらっしゃるのでしょうか?

実は何にも関係ないんです(笑)初めてSWに関わったのは北九州銀行の地域振興部時代の時でした。実はSW北九州の立ち上げには先輩の端田さんという女性が発起人で加わっていたこともあって、部署内で運営を引き継ぐ流れが生まれていたんです。

SW北九州発起人の一人、先輩の端田さんから手渡された運営のバトン


── そうでしたね。北九州高専、北九州銀行、北九州市役所の御三方が東京にやってきて「SWを北九州に持ち帰りたいんです!」と熱弁を振るわれていたことを思い出しました(笑)

そこで半ば業務として半強制的に関わることになったんですね(笑)ただSWはプログラムに参加したことがないと運営には関われない、ということでタイミング良く関門で開かれていたので飛び込んできたんです。


── いかがでしたか?

実は銀行の中で住宅ローン畑を10年ぐらい歩んできたキャリアということもあり、スタートアップってなんですか?横文字ばっかりでなんの話をしてるんですか?と混乱していました(笑)取り敢えず顧客の声を聞きつつアイデアを練り上げていくんだなと思ってチームで頑張っていたらコーチングでボコボコにされ、意気消沈して唐戸市場で夕日を眺めていたのはいい思い出です(笑)


── どんな学びを得られましたか?

我を通すことの大切さですね。もしかするとフィードバックを貰う中で軌道修正することもあるかもしれないけれども、自分の想いこそが事業を形にする原動力。だからこそ、これは外さない、これは譲れない、といったことを決めてやり抜く大切さを学びました。

譲れないことを決めてやり抜く大切さを学んだ初参加(SW関門 2020)


── そんな藤本さんが、宇部でSWを開こうと思った背景をお伝えいただけますか?

ちょうどSW北九州9thの時に宇部に転勤が決まったんです。そうしたらオーガナイザー仲間から「宇部開催決定!」「あなたがやらないで誰がするんですか!」といった声をたくさん掛けられて(笑)


── 煽られたわけですね(笑)

もちろんそれだけではないですけどね(笑)その後、転勤先の宇部市で勤務している先輩に挨拶の電話を入れたんですよ。そしたらちょうど、その先輩が宇部市役所から委託を受けて管理運営しているコワーキングスペースの責任者で、SWをそこで開催したいと伝えられたんです。藤本という鴨がSWという葱を背負ってやってきたぞと。挨拶で電話しただけなのに(笑)


── 北九州でもSWを立ち上げるように言われ、転勤先でも言われ(笑)

実は僕は後ろに立ってみんなを支えようと思ってたんです。けれども、経験を持っていて指揮できる人は他にいない。だったら僕がやろうと決めて表に立ってリードを務めることにしたんです。

表に立ってリードを務めた藤本さん(SW宇部 2023)


── 覚悟を決めて行動を起こされた藤本さんに伺いたいのですが、場を支える側の人は何を大事にすべきでしょうか?

コミュニティ力が大事ですね。


── コミュニティ力。

何か新しいことを始めたいと誰かが口にした時に、それならあの人を知っているよ。といった風に人を繋ぐことができたり、こんな挑戦を始めようとしている人がいます!と世界に向けて発信する力があったりすることです。やっぱり一人だけでは物事は起きないので、点と点を繋げて線を作り、線を重ねてご縁を重ねていくように。そんな支援ができることが重要ではないでしょうか。


── コミュニティの追い風を受けてアイデアをカタチにする人は、何を忘れずに進むべきでしょうか?

続きは下記よりお読みください。


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