吉村食ぐ人 #29 福岡で出会った最強中華飲み「弐ノ弐」
中華料理が好きだ。
いや、中華料理も好きだ、が正しいのだけれども、子供の時から中華料理が大好きなのだ。
あのパンチのある力強い味付けに育ち盛りかつ食べ盛りの男子にとっては魅力でしかない。
麻婆豆腐に回鍋肉、エビチリに酢豚。青椒肉絲は今でも大好物でよく作る。
ライス、という白いカンバスに中華でガッツリと色付けしていく。
綺麗なアート、というよりもストリートアートみたいな荒々しさ。
それがたまらない。
デザートも好きだ。
杏仁豆腐を初めて食べた時は衝撃的だった。
こんなにうまいデザートがあるのか、と。
ガッツリとした辛味と濃いめの味付けの後に待ち受ける優しい甘み。
あぁ、中華。ビバ、中華。
大人になった今。
中華料理を食する時の相棒がライスからお酒に代わった。
そんな中華料理で飲む、というスタイルだが、5年前からBS-TBSにて「町中華で飲(や)ろうぜ」が放送され、市民権を得るようになってきた。
確かに合うもん。中華とお酒って。
パンチのある味付けにビールはたまらない。
ビールに合う中華の代表格といえば、僕は真っ先に餃子が浮かぶ。
異論はそんなにないと思う。
それぐらい、相性が良い。
子供の時は餃子をおかずにご飯を食べていたけど、今ではビールやサワーといった酒との方がガッツリ合うと思っている。
とはいえ、お酒に合うものはご飯にも合う、と思っているのだけれども。
餃子。
言わずもがな、発祥は中国なのだが、中国では水餃子がメジャー。
包んだ後、少し時間が経った餃子の再生術として焼き餃子が生まれたらしい。
だけども、日本で餃子、といえば焼き餃子がメジャーだ。
どっちがうまいとか偉い、とかじゃない。
どっちもすごい。
なんなら焼き餃子も水餃子も、なんなら蒸し餃子や揚げ餃子も食べられる日本。
餃子ガラパコス国家じゃないか。ブラボー。
そんな餃子だが、色々な地方にご当地餃子があるという点で、ある種の日本料理の印象を受ける。
地元・札幌ではチェーン店ではあるが、「みよしの」がある。
みよしのがあるから餃子の王将の出店が遅れたとかそうでないとか。
餃子とカレーを同時に楽しめるセットは僕のソウルフードの一つだ。
三重県にも「新味覚」というチェーン店があり、そこでは餃子と牛乳のセットが人気だ。
一度だけ訪問したが、僕以外は餃子と牛乳を頼んでいた。
僕だけが、餃子とビールでマイノリティだった。
そして今、僕が住んでいる福岡も餃子のお店がたくさんある。
所謂、ひとくち餃子であったり、鉄鍋餃子だったりする。
名物多すぎるだろ、福岡。
そんな中、個人的にめちゃくちゃ好きなのが、弐ノ弐だ。
ニノニ、と読むのだが、発祥は熊本。
餃子をメインとした中華チェーン店なのだが、これがうまい。
そして、何より、オープンから夕方までのハッピーアワーがお得すぎるのだ。
休日によくする行動パターンとして、午前中にサウナに行き、お昼過ぎに弐ノ弐でハッピーアワーで中華飲みを楽しむ、というものがある。
昨日はサウナには行かず、弐ノ弐飲みを堪能した。
11時半ごろに訪問したが3名ほどの待ち。
15分ほどして入店。
早速ビールをオーダー。
今日はメガを注文。
弐ノ弐の魅力であるハッピーアワーなのだが、ビールやレモンサワー、焼酎などが税抜299円と破格の値段!!
そして餃子が通常で250円(税抜)というので十分安いのだが、ハッピーアワーだと半額に!!
もう、大丈夫なのか??
調子に乗って2人前をオーダー。
いやー、最高ですな。
しっかり焼かれていて、中身がジューシー。
ビールが進む進む。
前菜として頼んだのがヤムウンセン。
タイ料理であるヤムウンセンだが、これがまためちゃくちゃうまい。
餃子が来る前にこれで繋ぐのだけども、十分うまい。
さっぱりとした味付けがたまらない。
おかずとして、パンチのある「ニンニクの芽炒め」をオーダー。
いやー、塩胡椒でしっかりと味付けされた豚肉とニンニクの芽の炒め物。
家でも作れそうだが、やはり火力が違うからか、家で作るものとは別物。
ビールが進むぜ。進む。
いや、ビールだけでなく、レモンサワーも進むな。
よし、頼もう。
メガにしてしまった。ハイになっていたんだな、この時の僕。
最後の締めに担々麺をオーダー。
弐ノ弐の担々麺なのだが、これがすごくうまい。
個人的にかなりのトップレベルに入っている。
おそらく、使っている弐ノ弐のオリジナルラー油が僕好みだからだ。
ラー油から漂うのは八角の香り。
八角が大好きな僕としてはこのラー油が好みで、そのラー油が堪能できるこの担々麺が好きなのだ。
いやー、しっかり食べた。
それでいてお会計が3,500円!!
かなりお得ではないでしょうか。
大満足!!
大満足、なのだが、かなり酔っ払ってしまった。
家に着くや否や寝てしまい、気がつくと頭痛と気持ち悪さに悩まされていた。
初日に二日酔い、だ。
お酒が弱いとはいえ、普段ならそこまでガッツリ酔わないのになんでだろうか。
あと、お腹もかなりパツパツだ。
町中華の良いところでもあり、悪いところが1人前の量が多くて1人だと結構お腹が溜まる、という点だ。
今年で35歳になる僕なのだが、改めて歳をとって来ていると実感した。
少し悲しくなってしまった。
とはいえ、弐ノ弐は福岡に来た際には是非とも訪れてほしい、おすすめ店だ。
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