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スリランカのアーユルヴェーダホテル「Tagiru.」に16日間滞在して得たもの #4

この記事は2023年8月6日〜21日にスリランカのアーユルヴェーダホテル「Tagiru.」に滞在した体験記です。(前回の続き)

前回でようやくTagiru.に到着しました。ここからはTagiru.で過ごした日々についてお話しします。


8/6 Day1

「到着が遅かったのでゆっくり寝てていいですよ」と言われましたが、朝早く目が覚めてしまいました。思ったより波の音が大きかったのと、慣れない場所での緊張が解けてないのとで眠りが浅かったみたいです。

風が強く波の音が鳴り響いていた


開放感のある客室。ヨガマットを敷いても広々としている

Tagiru.では毎朝6:30から庭で朝ヨガが開催されていますが、何となくまだ外に出たくない気分だったので部屋でひとり朝ヨガをしました。

個人的な目標

今回のTagiru.滞在にあたり、個人的なテーマとして「自分の内側の声に従う」を設定していました。普段の仕事や生活ではどうしても周囲に合わせたり自分を後回しにしたりすることが多く、自分を大切にできていないなーと感じていました。
Tagiru.にいる間は「自分のやりたいことだけをやる。やりたくないことは無理しない」を貫こうと思っています。(ドクターの指示を守る、時間に遅れない、他者に迷惑をかけない、という点は満たした上で)

朝食

7:45から朝ごはん。メニューはフルーツ盛り合わせ、ココナッツと雑穀を混ぜたもの、青汁っぽいお粥スープ。この日のフルーツはマンゴー、パパイヤ、バナナ、スターフルーツ、ドラゴンフルーツ(白)、ザクロ。
日によって食材は変わりますが、だいたいこの3品でした。

食事のときは宿泊者全員が食堂に集まります。このときはドイツ人と日本人がいて、主に英語で会話していました。まだ頭が英語モードに切り替わってなくて会話についていくのがやっとでした。

ドクターのコンサルテーション

初日は入所式のようなセレモニーがあり、仏様へのお祈りをします。
そしてドクターによる診断。脈診だけでなく、体型、髪や肌の様子、目の動き、体の動き、歩き方、話し方、などを全体的に観察し、生まれ持った性質(Prakrti プラクリティ)と現在の状態(Dosha ドーシャ)を診断します。

私の場合、PrakrtiはPitta-Kapha(Vata:30%、Pitta:38%、Kapha:32%)でしたが、Doshaはすべて過剰になっていました(Vata:60%、Pitta:50%、Kapha:50%)

Prakrtiの方は全部足して100%になりますが、Doshaの方は全部足すと100%を超えてしまうという点が私はちょっと理解できなかったのですが、以下のような円グラフと棒グラフで表してみるとちょっと考えが整理できました。

Prakrti
PrakrtiとDosha
  • Prakrtiは本来生まれ持ったバランスである(変化しない)

  • Doshaはその時の身体や心の状態である(増えたり減ったり変化する)

  • DoshaをPrakrtiと近い状態に保つのが理想である

  • 食生活や仕事、ストレス等でDoshaは過剰になりがち

  • アーユルヴェーダの治療ではバランスが崩れたDoshaを調整する

私の浅い理解による認識はこんな感じですが、「そうではないよ」というアドバイスがあればぜひお願いします。

コンサルテーションでは、ドクターから以下のようなアドバイスをもらいました。

  • ヨガ、瞑想をすること

  • 昼間は眠らないこと

  • フルーツと野菜をもっと食べること

  • 水をもっと飲むこと

  • 辛いものや脂っこいものは控えること

トリートメント

この日は各30分のマッサージを4種類受けました。これだけで宿泊費のお釣りがくると思えるくらいの贅沢な体験です。

  • Shiro Abhyangaシロ アビヤンガ(ヘッドマッサージ)

  • Abhyangaアビヤンガ(ボディマッサージ)

  • Pada Abhyangaパダ アビヤンガ(フットマッサージ)

  • Waktra Abhyangaワクトラ アビヤンガ(フェイスマッサージ)

マッサージオイルはどことなく祖母がくれた黒飴のような香りがしました。安心感のある懐かしさを感じます。

また、フットマッサージやフェイスマッサージは芝生の庭のヤシの木陰で施術を受けます。海風の心地よさもあり気持ち良過ぎて眠りに落ちてしまいました。

昼食

13:10に昼ごはん。昼はPittaの時間帯とも言われ一番消化力が強いとされているため、もっともボリュームがある献立となっています。
スープ、サラダ、メインディッシュ(主食+おかず)、デザート。昼ごはんはだいたいこの4品です。食堂にシェフが来てその日に使っているどの野菜が何のDoshaに効果があるかなどの説明をしてくれます。


10時と16時に薬の時間があります。一人ひとりの体調に合わせて調合された薬を出されます。私の場合は、Vataが過剰になっている・体のエネルギーが不足しているということで以下の効果がある薬を処方されました。

  • 過剰になっているVataを抑える

  • 痛み、ハリ・コリを除去する

  • 毒素を排出、利尿作用

  • 身体を強くする

  • メンタルをリラックスさせる

  • 安眠を促進する

錠剤も市販品ではなく、Tagiru.で手づくりしています。粉末の薬は蜂蜜がかかっていますが、非常に苦くて不味くて飲むのに毎回苦労しました。液体の薬は養命酒のような感じでわりと美味しかったです。

夕食

19:00に晩ごはん。夜は昼よりも軽めとなっています。
スープ、メインディッシュ(主食+おかず)、デザート。晩ごはんはこの3品です。

アーユルヴェーダでは味もドーシャと深い関係があると考えられています。甘味・酸味・塩味・苦味・辛味・渋味の6種類それぞれがどの元素から成っていて、どのドーシャを増減するかが決まっています。
難しいことはよくわかりませんが、1回の食事にこの6つの味がすべて含まれるようにすると栄養のバランスも良く、腹7.5分目でも満足感が得られると感じました。
量をたくさん食べているのになぜか満腹にならない、物足りないと感じる人は、どれかの味が欠けているかもしれません。食材やスパイスを工夫して、すべての味を摂るようにしてみてください。

Day 1はこんな感じでした。なかなか話が進みませんが、なるべく多くの情報を書き残そうと思いますのでご容赦ください。
次回へと続く)


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