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花の縁 足おぼつかず 雨粒が 揺れる足場で 震えふらふら
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三色の 菫(すみれ)の黄肌に 滑り来る 雨の水玉 揺れつつ踊る
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雨粒を 葉先に載せて 凜と立つ 花はまだかと 吹く風に問い
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二つ玉 その身に抱え 遊蝶花 ヴィオラに染めて 雨後の彩り
花の縁 足おぼつかず 雨粒が 揺れる足場で 震えふらふら
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二つ玉 その身に抱え 遊蝶花 ヴィオラに染めて 雨後の彩り
初夏告げる 刻(とき)の変わり目 雨粒を 乗せて散りばめ 紅バラの肌
初夏告げる 刻(とき)の変わり目 雨粒を 乗せて散りばめ 紅バラの肌
夏誘う 天(あま)の呼び水 花に落ち 透ける雨粒 染まる水玉
夏誘う 天(あま)の呼び水 花に落ち 透ける雨粒 染まる水玉
萌ゆる春 凜と一本 乗り出して 命の息吹き 尽きぬ花色
萌ゆる春 凜と一本 乗り出して 命の息吹き 尽きぬ花色
蜜の味 人の不幸を 言うけれど やはり旨しは 目の前の蜜
蜜の味 人の不幸を 言うけれど やはり旨しは 目の前の蜜
盛りまだ まわりは盛れど 慌てずに 咲くを急がず 房実るを待て
盛りまだ まわりは盛れど 慌てずに 咲くを急がず 房実るを待て
燃えと萌え いずれも赤く 空に花 広げた花びら 青空を焼け
燃えと萌え いずれも赤く 空に花 広げた花びら 青空を焼け
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薄桜の 花片の海にて 横たわる 浮くは松かさ 波は春風
薄桜の 花片の海にて 横たわる 浮くは松かさ 波は春風
春晴れ間 あすは雨ぞと はやジワリ 感ずる湿気に 色増す桜花
春晴れ間 あすは雨ぞと はやジワリ 感ずる湿気に 色増す桜花
顔見せぬ 桜うしろへ 身を屈め 落ちる雨粒 差し出す傘先
顔見せぬ 桜うしろへ 身を屈め 落ちる雨粒 差し出す傘先
露払う 夜明けの風と 揺れる枝 朝陽差す花 抱くは水玉
露払う 夜明けの風と 揺れる枝 朝陽差す花 抱くは水玉