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オーストラリアの歯医者で散財した話

数ヶ月ほど前から体にある変化があった。歯が痛いのだ。水を飲んでも染みるような痛さがあり、甘いものを食べた時なんかは最悪で噛むことを恐れるほどになっていた。鏡で見てみると痛いところが2箇所、やはり黒く変色している。これは急を要する。しかし、僕はこっちで歯医者に行った事がない。何を隠そうオーストラリアでは歯科に関わる治療は保険でカバーされないのだ。

なるべく安いところ。家から近いところ。何より、信頼できそうなところ。ネットで調べに調べ抜き、ようやく辿り着いたのがここ。

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dental 99さんである。なんとこの歯科医、全てのメニューが$99なのだ。虫歯一本治すのも$99、検診・クリーニングも$99、親知らずを抜くのも$99。オーストラリアとしては破格の安さ。その分人気が高く、予約も取りにくいのだが、今回はたまたますぐにアポが取れた。

強めの麻酔もあってか、痛みもなく2本の虫歯治療はあっという間に終わった。歯医者ってもっと怖いところ、というイメージがあったがいざ大人になってみるとなんてことはない。良いお金の使い方をした。

しかし振り返ってみれば10年ほど歯医者に行っていなかった。せっかくなので他に虫歯があるかどうかを見てもらうために、プラス$99で検診を受けた。一通り歯を見てもらった後、診察椅子から離れた別の椅子に座るよう、歯科医さんが促す。彼女はパソコンの画面を使いながら僕の歯の状態を説明してくれた。撮ってくれた写真を見せながらだったのでとても分かりやすい。結果はどうだったかというと、

「小さい虫歯が7本と、抜いた方がいい親知らずが2本」

笑った。思わず笑ってしまった。7本て。歯科医さんも、歯科助手さんもそれにつられて笑った。診察室が笑顔に包まれた。

いやいや、笑ってる場合じゃない。治してもらった2本以外はどこも痛くなかったのでこの結果は驚きである。写真を見せてもらうと確かに、小さくではあるが変色している歯が何本もあった。

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図で見るとこんな感じ。

とりあえず親知らずは来年あたり帰国した時に抜くとして、ミニ虫歯7本は別日に治してもらうことにした。$700。痛い。虫歯くらい痛い。しかしこれは10年間歯医者に通わなかったツケだ。

でもどうなんだろう。10年間歯医者に行ってなくて「大きい虫歯2本+ミニ虫歯7本」って結構健闘した方なのかもしれない。

にしても高い。「留学前には歯医者に行っておけ」という古代から伝わる格言があるが、そういうことだったのか。日本の医療費は安い。素晴らしい国だ。安いからこそ、ジャパンのフレンドたちに伝えたい。

「定期的に歯医者には行こう」と。

少なくとも年に1回は検診に行くべきだ。ついでにクリーニングもしてもらえるし、口内環境も見直せる。そしてこれも付け加えたい。

「リステリンで口をゆすげ」と。

少なくとも30秒は口に含んでから歯磨きしよう。そしてこれは最近知って驚いたのだが歯磨き粉はゆすがないほうがいいらしいよ。残った歯磨き粉の成分が歯磨きのあとも働いてくれるんだって。

これからは会う人会う人に言っていく。「歯医者行ってる?」と。「ワクチン打った?」くらいのノリで言っていく所存だ。なんなら僕が発起人になって歯医者のスケジュール管理、リマインドをするグループを作ってあげてもいいくらいだ。みんな、歯医者に行こう。

P.S.
フジテレビヤングシナリオ大賞3次、コバルト短編小説大賞、ともに10月ごろの発表になりそうです。ドキドキ。。

P.S.S
いまは葬儀をテーマにシナリオを書いてます。働いた経験のある方、ぜひお話聞かせてください。

サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。