No.18 「SCOOP」を観てきました

観てきました。

いやー、良い意味で裏切られちまった!

大根監督はやはり魅せてくれますね。今の日本のエンターテイメント映画を牽引しているのは間違いありません。

この映画は、「カメラマンとしてのリアル」、「雑誌編集部のリアル」が細く描かれています。監督もそのための取材に結構な時間を費やしたそうです。公開前に幸運だったのが、今年に入ってから破竹の勢いでスクープを飛ばす文春に注目が集まったことでした。「芸能人のプライベートを追いかける意味とは」みたいなことを世間が考え始めている時期と上手い具合にマッチしたのです。製作は1〜2年前ですからね。公開に合わせるようにして文春の躍進。何かを持っています。

清原が覚せい剤で捕まったこともこの映画にとっては幸運でした。これに関しては観てもらえれば分かります。

そして何と言ってもラストでしょう。予告からは全く想像できない方向へと物語は着地します。この映画は、ただの「だらしないカメラマンと新米記者の成長物語」ではないのです。そういう意味では同監督の「モテキ」とは一線を画した作品になっています。

電通社員の自殺事件により、マスコミ・メディア関係者の働き方に疑問符を打つ人も少なくありません。毎日夜通し働けば、自然と生活は荒んでいきます。イライラも溜まる毎日でしょう。しかしその中には微量ですが「働くことへの喜び」があるのだと思います。チームプレイだってあります。それも含めてこの映画には「リアル」がありました。

十分に眠れずに、頭がおかしくなりそうな人を思いながら、僕は明日の仕事に備えてゆっくり寝ます。おやすみなさい。また明日。

サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。