見出し画像

脚本執筆は命がけ

久しぶりにシナリオの話をしよう。

プロフィール欄にもあるように、僕が最終的に行き着くべき場所はNHKの朝ドラだと思っている。noteを始めて5年になるが、NHKの悪口や、「NHKをぶっこわーす!」でお馴染みの立花孝志氏を支持するようなことを一切書いてこなかったのはそのためだ。まあ、実際思ってないし。NHK最高!受信料は将来の俺のギャラ!

朝ドラを書くためにはまずはデビューしなければならない。デビューの方法はいろいろだ。僕がこの道に興味を持つきっかけとなった喜劇作家・三谷幸喜さんの場合は、自身が立ち上げた劇団が大人気となり、劇団を解散させた後は自然な流れでテレビへと移行していった。まずはテレビ局のドラマ班として働くことから始めたり、プロデューサーのコネを作るというのも一つの方法だ。

しかし何と言っても王道はコンクールに入賞することだ。三谷さんと並んで僕が大好きな作家、古沢良太さん(「キサラギ」「リーガルハイ」etc...)は「フジテレビ ヤングシナリオ大賞」がデビューのきっかけだった。

そう、僕はいま3月末締め切りの「ヤンシナ」に向けて、頭を捻くり回し、一日に何度もやってくれる吐き気に耐えながら、今もこうして嘔吐しながらパソコンに向かっている。何をしていても「物語」は僕につきまとってくるので、現実と非現実が自分の中で交錯してしまい、ついには物語の登場人物にラインを送ろうとしてしまった。

仕事のラズベリーピッキングでは毎日Facebookにその日の収穫量レコードが投稿されるのだが、集中力の欠如からかついに今日ビリを取った。というか最近仕事をサボりまくっている。そして先日、ファームから怒りのメールが届いた。「今後も無断欠勤するようならお前に壊滅的な被害を与える」と。

少々表現がオーバーになってしまった(ほとんど嘘よ。笑いが分からない奴がたまにコメントしてくるから一応言っとくけど)。皆さんはこれを読んで「こいつ努力してやがる」と思うかもしれない。でも僕からしてみればこれは努力でもなんでもなく、ただただ楽しいからやっているだけのことだ。自分がいま時間をかけてやっていることをもし努力と思うのなら、それは夢中になれていない証拠なのでやめたほうがいい。ラズベリーピッキングはおもしろくなくなってきたから再来週辞める。

英語学習もそう。ゆらりゆらりとだが、もう3年くらい続いている。昨年のTOEIC前の追い込みなんて、一日8時間くらいスマホアプリを睨んで勉強していたけど、それを苦しいと思ったことなんて一度もない。努力ではないのだ。

たまにだが、自分の好きなことが「人体解剖」だったらよかったのにと思う。努力せずして外科医になって金持ちになれただろう。

話がそれた。イナバウアーくらいそれた。でも僕はどちらかというと、安藤美姫派です。この前テレビの企画で安藤美姫の恋人を探すってのをやってたけどあれはどうなったのかしら。

シナリオね。とにかく書いてるの。毎日。一昨日にプロット(物語の見取り図。言わば骨組み)を書き終えたのだけれど、このままでは 全くおもしろくない。どうしよう。「ヤンシナ」くらい大きなコンクールに出すのは実は初めてだったりするので、今回はかなり気合が入っている分、やはり面白いものを書きたい。観てくれる人を驚かせたい。

でもシナリオの書き方っていまいち分からない。一応いまは自分オリジナルのやり方を編み出したが、これがベストなのかどうかはきっと死ぬまで分からないのだろう。これをベストだと思うしかない。

僕がやっているのはこんな感じ(誰が興味あんねん)。
①なんとなく頭に思い浮かべている、ドラマにおいて起こりうるシーンを並べていく。その際に順番は気にしない。
②その数多のシーンを「ネガティブな感情」「ポジティブな感情」「特に起伏がない」の3つに分けていく
③つながりのあるシーン同士をつないでみる
④プロットを作る。ざっくりでいいので最初から最後まで辻褄は合うようにする
⑤友達に聞いてもらう→修正する、の繰り返し
⑥脚本にする
⑦友達に聞いてもらう→修正する、の繰り返し

というのがざっくりした流れだ。プロットからはパソコンだが、それまでは圧倒的に手書きがいいと思う。物好きな読者さんの中には脚本とか小説、ショートショートの書き手が多いと思うので、よかったら皆さんの方法も教えてくださいな。

「ヤングシナリオ大賞」は「ヤング」だけあって年齢制限がある。35歳までだ。僕はあと7年あるが、これって割と近い未来なのではないか。同時に35というと「夢を追える限界」かもしれないなとも思う。そこから先は「30歳越えても童貞だと妖精になれる」のと同じように、ある種の悟りの局地を歩くことになるのではないかと、売れずにおっさんになってもバイトをしている芸人さんとかを見ると思う。

noteもそうだが、とにかくいまは書き続ける。人を驚かせる。お金はある。健康な身体もある。友達もいる。スマホさえあれば世界中どこだって行ける。腹が減れば食べ物を掴める手があって口に運べる。車のアクセルを踏む右足があってサイドブレーキを踏める左足も、幸いにしてある。

足りないものは才能だけ。投げられた小銭は膝をついて拾うだけ。売られた喧嘩は転売するだけ。だから今のうちに。若いうちに。

昨日インスタのストーリーを流し見して驚いたのだが、社会人2年目まで同棲していた子が今年の1月に子どもを産んだらしい。「出産後はうんちがでなくて困っていたが最近はむっちゃ出るからスッキリする」みたいなことを書いていたので、てっきり赤ちゃんのことかと思ったら、自分のことだった。

何にせよ、僕もそろそろ「そういう年齢」だ。ということで、はい、Google Chromeを閉じてWordを開きます。。

【今週の映画・本】

今年の目標は週に映画2本、本を1冊読むことです。今週は、映画は1本しか観れませんでした。

映画。

「望み」

少年犯罪をテーマに、容疑者家族からの視点で描いた作品。個人的に「怒り」の雰囲気に似ててむっちゃ好きでした。

本。

「僕は翻訳についてこう考えています」柴田元幸

英語力と翻訳力はあくまで別物ですね。外国語を完璧に訳す、という行為自体はそもそも不可能なこと。いかに99点を取るか。

サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。